美しく歩く子
美歩子
- Magazine ID: 1144
- Posted: 2012.09.25
美歩子ちゃんは、母親が日本人、父親がイギリス人だという。
「お父さん、さぞかしかっこいいんでしょうね」と私が言うと、ううん、と首を振った。
「普通です。仕事はコンピューターのエンジニアなので、パソコンの前にずっといます。そうでないときは、寝ています(笑)」
彼女は父方のおじいちゃん似なのだという。お母さんも美人なんじゃないの?
「お母さんは元々ヴァージンアトランティック航空のCAをしていて、お父さんとイギリスで出会い、日本に連れてきました(笑)。やさしいけど、怒ると怖いです。勉強しなさいと厳しく言われます。でもいろんな料理を作ってくれて、美味しいです。お父さんはいつもベーコンサンドイッチを食べていて、それさえあれば幸せそうです」
美しく歩く子、と書いて、みほこ。そんなモデルにぴったりな名前も母親がつけてくれたのだという。3歳からクラシックバレエを習わせてもくれた。
「お母さんはいろんなことをやらせてくれました。バレエは3歳のときは全然真面目じゃなかったけど、4歳から急に真面目になり、ちゃんとしたバレエの学校に行ったんです。3歳は遊びでいい、っていうのはママの作戦だったみたい。14歳まで習いました。勉強が大変になったので、辞めてしまったのですが」
モデルを始めて、ご両親はどう思っておられるのだろう。
「母は『わがままにならないように気をつけてね』と言います。父はくだらないジョークが多いですが、時々深い話をしてくれて『若いというのはなんでもできる可能性があるのだから、一番やりたいことをやりなさい』と言ってくれます」
とても穏やかな、あたたかい家庭に育った感じがする。これまで20数年、いろんな美女に会ってきて、だいたい、目を見ればわかるようになった。
美歩子ちゃんの目はとても安らかで、ふーっと笑うとこちらまで肩の力が抜けてくる。真の癒し系美女が育つ裏には、必ずぬくもりのある家がある気がする。
「うちの家は姉と妹と母と私が女。お父さんとイヌがオトコ。なのでお父さんとイヌがいつも一緒です」
女子が圧倒的に強そうだ。頑張れ、お父さん!
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出演:美歩子
1995年東京生まれ。イギリス人の父と日本人の母をもつハーフ。
177センチの長身と、グレイッシュブラウンの瞳をもつ期待の新人モデルである。
http://www.image-tokyo.co.jp/model/works/21 -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
ヘアメイク:SHIGE
衣装協力:BIGI FRAPBOISニットワンピース ¥15,750
撮影:萩庭桂太