小柴綾香は2017年度のミス・ユニバース・ジャパン東京代表。これから日本代表を勝ち取り、それから世界大会へと進むつもり。それに先立ち、今年1月フィリピンで開催された2016年度の世界大会に足を運んでみたという。

「すごく大きな経験でした! 世界観が変わるというか、自分の中の幸せの定義まで、覆ってしまうような」

 それは首都マニラから車で30分ほどの、スラム街を通ったときのこと。
「それまでは、スラム街に住む人は可哀想な人なのだと、勝手に思い込んでいたんです。でもよく見ていると、イメージが全然違う。車の窓から見ている私に向かって〝ハロー!〟と明るく声をかけてくれるし、家族一緒に笑いあって、楽しそうな風景も見ました。ゴミだらけの街には違いないけれど、すごく幸せそうに生活しているんです。びっくりしました。そして思ったんです。私は自分の価値観で、自分の物差しで何も考えずに貧困層という言葉を理解していたつもりだけれど、現実はそんなに簡単なものではない。誰かを可哀想だなんて、一概に言えることじゃないって」

 ミス・ユニバースとしての活動の中には、ボランティアや慈善行事も含まれる。この経験とこの思いは、これからの彼女の活動に、大きな意味を持つはずだ。

  • 出演:小林綾香 こばやし あやか 

    青森県出身。24歳。視能訓練士。ミスユニバースジャパン東京大会代表。身長169㎝。

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/