「あなたの一番のチャーム・ポイントはなんですか?」
審査員になったつもりで、小柴綾香に聞いてみた。

「趣味は生け花(古流)、特技は百人一首で、チャンピオンになったこともあります。そういう日本が大事にしていかなければならない文化に触れて育ってきたので、それを世界の人たちに伝えることはできると思います。それに視能訓練士として医療の現場に立っていますので、命の尊さ、健康の大切さは身をもって理解しています。眼科についての知識はありますから、ミス・ユニバースとして世界のあちらこちらに行けるチャンスがあったら、そこで自分の技能や経験を活かすことができないか、その可能性も模索しています」

 ああ、でも、と、小柴綾香は言葉を続ける。
「それだけじゃ足りないような気がしてきたんです。私の課題は、もっと知性を身につけること。引き出しの多い人間になりたいです!」

 ミス・コンについては、さまざまな意見がある。美を基準に女性を競べるってどうよ? とか、結局媚びてる女が勝つんじゃないの? とか。でも小柴綾香を見ていると、ミス・コンへの挑戦がひとりの女性として、大きな成長のきっかけになっているのがわかる。
「意識が高い同世代の女性たちに出会えたことが、コンテストに出た大きな収穫だと思います。ふつうの生活をしていたら、美という正解のないもので人と競うことは、あまりないと思うんです。志高く生きている女性たちに囲まれて切磋琢磨するのはすごく刺激的です。他人を認めつつ、自分も認めていく。ほんの少し心が強くなりましたし、成長したなって思います」

 とりあえず7月、ミス・ユニバース日本代表になることを、祈ってるよ! 

  • 出演:小林綾香 こばやし あやか 

    青森県出身。24歳。視能訓練士。ミスユニバースジャパン東京大会代表。身長169㎝。

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/