1 弓引くモデル
萩本舞
- Magazine ID: 4101
- Posted: 2022.09.05
今週のYEO、ヒロインの萩本舞は、あきらめない。
『あきらめない』という言葉には、アキラメが悪いとか、執念深いとか、そんなイメージ
もあるけれど、そうじゃなくて。ほら、〈必ず成功する秘訣は、あきらめないこと〉って
いう、その途中に彼女はいる。途中とは言っても、萩本舞は腐らず焦らず、それどころか
楽しそうに走り続けていて、あれこれ忙しいのだけれど。
もともと萩本舞は〈弓引くモデル〉として、知る人ぞ知る存在だ。
「小さい頃から、なぜか弓道をやりたかったんです。『恐竜戦隊ジュウレンジャー』のメ
イが持っていたアーチェリーが気になって、でも自分ならアーチェリーじゃなくて、弓道
をやるんだって決めていたんです。本物を見たこともないのに。そこでわざわざ弓道部が
ある高校に入って、大学でも4年間弓道をやりました」
弓道って、確かにかなり、特殊な感じ。
「ジャンジャン的に中てて、わあー、爽快!みたいなのを求めている人からしてみたら、
あまり面白くないかもしれません。何かを成し遂げるまでの長い過程を楽しめる人なら、
たぶんハマると思います。中ったときはやはり面白いんですけど、なかなか中らないん
です(笑)。その、中らなくてイライラする自分を制する、精神統一性みたいなのが好き
な人なら、のめり込むんじゃないかな。肉体的には自分の体が矢の発射台なので、足腰が
強くないと耐えられない。あと、背筋、胸筋、腕の裏側の筋肉と三角筋など、見かけによ
らず、全身を使います。1射引くのに1分くらいかかるんです。その間ずっと圧がかかっ
ていて、そうですね、加圧ヨガみたいなところもあると思います。精神的には座禅とかに
近いんじゃないでしょうか。アンガーマネジメントできるようになります」
大学在学中、企業VPのために弓が引ける女子学生募集という機会があり、出演。大学
を卒業後、芸能事務所に所属して、弓道から一時期遠ざかっていたものの、〝弓を引ける
モデルはいないか?〟というオファーがあり、オーディションを受けて、またも弓を引く
姿で出演。
「弓を引ける人は芸能界にあまりいないんだな、と思って、だったら私は続けてみようっ
て。今まで続けています。弓道参段です」
でも、それだけじゃない。弓を引く、それ以外にも、萩本舞にはモデルの仕事が次から
次に舞い込んだ。なぜかというと・・・・。続きは明日。今週金曜日まで連日更新して、萩本
舞のあきらめない日々をご紹介。ちょっと勇気が出る、やる気がわく、元気になる話にな
りそう!
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出演 :萩本舞 はぎもと まい
11月24日生まれ。千葉県出身。大学在学中に、ミス横浜市立大学(ミス
YCU)グランプリ受賞。モデル、ラジオパーソナリティ、非常勤講師。さまざまなスキ
ルを生かして複数の職業に就いている。続発性副腎皮質機能低下症であることを公表して
いる。トライアングル所属/https://try-angle-2.com/Hagimoto_Mai.html
ツィッター/ https://twitter.com/satsumaimo63
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取材/文:岡本麻佑
フリーライター歴30余年。女性誌、一般誌、新聞などで活動。俳優・タレント・アイドル・ミュージシャン・アーティスト・文化人から政治家まで幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。単行本、新書なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/