自分が本当にしたいことはなんだろう? と自問自答ながら、モデルになったり女優になったり。見方によっては、チャラチャラしやがって、と思う人もいるかもしれないJUWAの生き方。だけどそれは、すごい偏見。モデルとか女優とか、一見華やかな存在だから、ルックスの良い人間が何も苦労しないまま大金を稼いでいると思われがちだけど、そうじゃない。仕事は仕事。ちゃんと役割を果たせない人間に報酬を払ってくれる仕事なんて、ない。どんな仕事にも、ハタからはうかがい知れない苦労があり、矛盾があり、葛藤がある。人目につく、人前に立つ仕事だからこそ、抱えてしまう闇も深くなる。
「私はもともと、不安とか不満がすごく強い人間で、我が強いし癖も強いし思い込みも強いし、人の言うことあまり聞かないし。20代の頃はとくに、自分は何者なのだろう? とか人生って何のため? とか、『なんで?』と思うことばかりで、しかもその答を自分の外側に求めてばかりいたんです。だから答を求めて本を読んだし、霊能者みたいな人に逢いに行ったり、マッサージ受けたり、ホロスコープ勉強したりタロット研究したり、いろんなことに夢中になりました。たぶん、もともと、自分が自分と不調和だったんですね。だから人とも不調和だったし、仕事も不調和。何もかもうまくいかなかった。30代に入った頃、自分に疲れてしまいました(笑)。そこで思ったんです。よし、これからの10年間は、焦らずコツコツ、自分と仲良くなれる方法を探してみよう、と」
 そのとき自分の背中を押してくれたのが、幼少期からそばにあった天然石(パワーストーン)などの自然エネルギー。
「内観という言葉は好きじゃないんですけど、石を手にぼーっとしていると、ふと本来の自分に戻る感覚があるんです。人に言われた言葉、自分が口にしてしまった言葉でひっかかって引きずってしまう時も、自分の中に潜ると、その原因になったことが見えてくる。昔経験した小さな事件や、たんなる思い込みとか。どうしてそれがひっかかっているのか理由がわかるから、気持ちがすっきりします。
 テレビを消して、窓を開けて、ぼうっとしながら石に触っていると、瞑想状態になることもあります。一瞬、ここにいないような感覚になったり、気が付いたら30分過ぎていた、ということもある。突然涙があふれて、ひとしきり泣いてすっきりすることもあるし、もういいやって、スパッと切り替えられることもある。その時々で、私はそうやって自分で自分を救ってきたし、励ましたり癒したり、なだめたり寄り添ったりしてきました。そうやって、いつも思うんです、人はみんな、自分の人生のクリエイターなんだなって。何があっても人のせいにしないで、自分で自分の人生を引き受けていこうって」