ショーモデルのキャリアを捨てて、女優になったJUWA。でもその時のことを訊ねて も、詳しい答は戻ってこない。
「昼ドラ2作品に出演しました。でもそこはもう、あの、苦い思 いでなので(笑)。演技することはとても楽しかったんです。でもそれだけでは続けるこ とはできませんでした。背 が高すぎて、浮いてしまう感覚もありました。勝手 な思い込みだったのかもしれない、もっといろいろやってみたら違う展開もあったのかも しれないけど、その時の私は、そう思ってしまったんです」
 2年後、女優として所属した事務所を退所してしまった。
「そのとき、無職みたいな状態になったとき、思い知りました。私には、この健康な身体 しかないんだなって。これ以外何ももっていない自分を自覚して、この先モデルの仕事が 来るのなら、今度はちゃんと大事にしていこうと思いました」
 再びショーモデルとして活動を始めたJUWAだが、その2年後、ショーモデルとして の活動は終え、今度はスチールモデル、撮影を専門とするモデルへとシフトチェンジした 。 「腰痛がひどくなって、ランウェイで歩くのがつらくなったのが原因のひとつ。そしても うひとつは、撮影の仕事が面白くなってきたからです。できた作品には 私自身が写り込んでいるので、各仕事に必要な表現力と私ならではの表現力が求められる んです。ショーモデルと撮影のモデルは、根本的にまったく違う仕事だとわかり、それが 楽しくなってきました。今日はすごく良い写真が撮れた、というワクワク感やゾクゾク感 がありますし、そうかと思えば、ヘアメイクや照明や衣装ですごくキレイに仕上げてもら い、カメラ前に立った瞬間は楽しめず、孤独感と責任感に押しつぶされそうになることも ありました。そのヒリヒリ感というか恐怖感も、なんか嫌いじゃない。生きてる実感があります 。今日は最低、うまくいかなかった、という日もあるけれど、そういうとき、すごい表情 で家に戻る途中、『こういうのってこの先、あまりないだろうな』とポジティブにとらえ ニマニマしたり。逆境にいるときほど、生きてる実感がある、そんな感じです(笑)」