3 映画とドラマと小説と戯曲と
佐々木ありさ
- Magazine ID: 3892
- Posted: 2019.07.24
佐々木ありさは子どもの頃から映画やドラマが、大好き。たくさん見ている。
「私、両親が共働きで、朝6時に家を出て夜7時とかに帰ってくるんです。だから小さい頃からひとりで家にいる時間が長くて、夏休みとかめっちゃ長くて、すごい時間があったんです。だから近所のレンタル屋さんで、ドラマとか映画とかアニメとかいろいろ借りてきて、ひとりで見るのが日課でした」
なるほど、たくさんの物語を栄養に大きくなってきたのね。
どんな映画が好きですか?
「ころころ変わっちゃうんですけど、今一番好きなのは『湯を沸かすほどの熱い愛』。すごくいいですよね! 洋画だったらミュージカル映画の『ヘアスプレー』、あの曲をダンスの発表会で踊ったことがあって、それで大好きになって、今でもテンションあげたいときは、見返しています」
本もたくさん読んでいる。
「中学で仲良かった子が読書大好きで、その子に勧められて読み始めました。最初は森絵都さんの『カラフル』、あと有川浩さんの『図書館戦争』とか。いろんな人に面白い本を教えてもらって、それを順番に読んでます。読むのはスマホとかじゃなくて、紙です。本で読むのが好きなんです。
最近は、戯曲というものを読んだことがないことに気付いて、そっちに手を出したら意外に面白くて、イプセンの『人形の家』とかテネシー・ウィリアムズの『ガラスの動物園』とか。とても面白かったので、『人形の家』のヒロインのノラは、いつか演じてみたいなって、思いました」
映画やドラマ、小説や戯曲から吸収してきたのは、人間の生きる姿。今回、演じる小島一枝についても、いったいどんな女性だったのか、まずはいろいろ知りたい、と思った。
「演じるからには誰よりも小島一枝さんの理解者でありたい、と思いました。でも小島一枝さんについての資料が本当に少ないんです。前畑秀子さんや松澤初穂さんは著書を遺されていて、その中に小島一枝さんも登場するので、役作りの参考にしました。あと、小島さんの故郷である和歌山県の方が小島さんに関する資料や当時の新聞記事を送ってくださったので、とても助かりました。すごいありがたかったです」