#5 描きたいのは、幸せになれる絵
イラストレーター 南夏希
- Magazine ID: 3689
- Posted: 2018.03.23
20代後半で、イラストレーターになるという夢を叶えた南夏希。彼女の描く女性たちは、たいてい笑っている。何かを見つめたり、物思いにふけっていても、自分に満足しているように見える。みんな幸せそうに見える。
「それ、うれしいです。そんな私の描いた絵を見て、見た人が笑顔になってくれたらもっとうれしい。だって笑顔って、伝染するじゃないですか」
南自身も、いい笑顔をしている。夢をいったん諦めたり、旅行代理店で鍛えられたり、やっぱり夢を追いかけたり。回り道を含めたいろんな経験がその笑顔に、その絵にも、活きているに違いない。
ところで、自分の顔は、描かないの?
「1度、取材のときに依頼されたので描いたんですけど、描きにくかったです(笑)。私のイラストには、シワとかシミとか描かないので、当然、実物より何割かマシになるんですよ。女の人にはやっぱり喜んで欲しいから、若干アゴを細くしたり、いくらでもキレイにできるし。でも自分の顔にそれをしちゃうと、知っている人には『南ちゃん、盛ってるね』って絶対に言われそうで(笑)。だから自分は描きたくないんです」
今回のYEOの写真は、何も手を加えなくても、美女に写っているはず。絶対キレイに撮れる、萩庭アプリですから!
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出演 :南夏希 みなみ なつき
1987年生まれ、奈良県出身。旅行代理店で3年間勤務の後、退社してデザイン学校へ。通学時間を利用して、iPhoneと人さし指で描くイラスト制作に熱中。作品をインスタグラムにアップすると次第に注目が集まり、2015年よりフリーのイラストレーターとして活動開始。2017年上京。現在はファッション、カフェ、WEB、書籍などにイラストを制作している。主な作品にGUNZE「SABRINA」フレッシャーズイラスト、LOFTクリエーターズダイアリー2018、MIZUNO「WEBW LIMB」(ウォーキングシューズ)販促用イラスト、朝日新聞・岩波書店主催 夏目漱石没100周年記念事業講演「ゆかいに漱石」ポスターイラストなど。
インスタグラムhttps://www.instagram.com/punipuni729/?hl=ja所属事務所(株)グローバルプロモーションhttp://www.global-pro.co.jp/
撮影協力 THE LOCAL https://goodcoffee.me/coffeeshop/the-local/
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取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/