昨年７月、宮前真樹が出した本『サラダのくすり箱』の帯には、こんな言葉がある。
「美肌は、食べ物９割、スキンケア１割！」
「ちょっと図々しいこと言っちゃいました（笑）。でも私、本気でそう思っています。食物繊維とタンパク質、あとはオイルをきちんと摂れば、体の中からキレイになれます。この本の中で私が打ち出しているのが、ベジヌードル。つまり野菜を細長くスライスしてそれをヌードルとして食べましょう、と。今、ダイエットの主流は糖質カットとグルテンフリーなので、糖質もグルテンもこのメニューなら簡単にカットできるんです」
　人参や大根をスルスルスルーっと細長くして、パスタやうどんと同じようにクック。サラダだと体が冷えるしお腹ももたない、という人にも、満足できるメニューだ。
「どうせ人参じゃん、と思うかもしれませんけど（笑）、ソースをきちんとイタリアンにすると、本当にパスタみたいに食べられるんです。大根のうどんも肉や野菜をたくさんいれて作ると、けっこうおいしいですよ！　この食事に変えると、男性はすごく体重が落ちます。体の構造が違うのか、女性よりも効果てきめんみたいです」
　ベジヌードルを作っている彼女自身が、この「美肌は、食べ物９割、スキンケア１割！」というキャッチフレーズの生き証人。どうやら本当に、食べ物だけでキレイになれるらしい。
「自分の体で実験したんです。糖質やグルテンをカットすると、どんな変化があるのだろう？って。本当はジャンクフードとか白いご飯が大好きなんですけど、ガマンして糖質とグルテン、カットしてみました。すると確実に体が軽くなったんです。胃や腸が軽くなって、肌のトラブルが一切なくなりました。それに私、化粧品にはほとんどお金を使わないんです。すごくシンプルに、無印良品の化粧水とニベアだけ。ファンデーションも、ドラッグストアで千円のを買って使っているんですけど、よくよく見たら下地クリームでした。でも、オイルだったら３千円くらいしても、安いと思ってしまう。食べる物、体の中に入れるモノにはお金かけてもいいかなって思うんです。女性は１万円くらいの美容液をふつうに買ったりしますけど、だったら３千円のオイルのほうが、私的にはお薦めですね（笑）」