ヴォイストレーニング®︎が歌うこと以外にも大いに役立つことを知らしめ、テレビのオーディション番組に審査員としてレギュラー出演するなど、2017年はヴォイストレーナー®︎としての活動範囲が広がった大本 京さん。
テレビ出演で、何か変わったことはありますか?
「以前に比べて、最近は『一緒に写真を撮りたい』という人が増えたかも(笑)。でも、私自身は変わりません。履歴の1つに加わっただけです」
そこは大人の対応で。決して浮かれることなく、自らを戒めているようです。

「来年は本も出したいと思っています。ヴォイストレーニング®︎の大切さを一人一人に、丁寧に伝えたい。読んだ人が『それなら私もやってみたい』と思ってくれたら嬉しいですね」
ヴォイストレーニング®︎のプライベートスクール「ヴォイス・トレーナーズ・アカデミー®」でプロ歌手とプロ歌手を目指す人を指導する講師でもある京さん。すでに“歌い方”のテキスト本は出版しているが、次の著書はより多くの人に役立つ本になることでしょう。
さらに、今回取材した講師のためのヴォイストレーニング®や、ヴォイストレーニング®講座、指導者養成講座も日本全国で行われます。

また、インターネット上での新しい活動も始まっているそうです。
「『Himalaya(ヒマラヤ)』というアプリに、MIYAKOとしてヴォイストレーニング®︎のコンテンツ提供を始めました。アプリをダウンロードすれば、いつでもどこでも日本語のヴォイストレーニング®︎を学ぶことができるようになります」
聞けばHimalayaは中国で最大のシェアを持つ音声アプリで、2017年9月日本に上陸。中国では若者を中心に、約4億人が登録しているとか。ヴォイストレーニング®︎に興味を持った方は、試しにダウンロードしてみてはいかがでしょう。

ところ変わって11月2日の二子玉川。「キネコ国際映画祭」のオープニングパーティーに大本 京さんとEXELLANDの姿がありました。国際色豊かな会場で、艶やかな着物姿が一際目立っています。この日は、パーティー会場でミニライブ。自身による英語のMCとともに「糸」「山寺の和尚さん」「Oh Happy Day」など、幅広い歌声を披露。着物とゴスペルというミスマッチに、大喜びで動画を撮影する外国人ゲストの姿がありました。
登場の際には、映画祭の主催者が旧知の仲ということもあり「大本 京ちゃんです!」と紹介されていました。もはや、大本 京とMIYAKOはボーダーレスになりつつあるような。
「今後は日本語独特の発音など、海外を意識したヴォイストレーニング®︎も考えています。もちろん、今までどおり“美しい日本語”を伝えることにこだわり、日本の伝統文化である着物で歌うことも続けます。東京オリンピックまで1000日を切った今、世界に向けて発信していきたいですね」
歌手としてのライブステージも神社や大型イベントなど、続々と決まりつつあるとか。2018年は、さらにスケールアップしそうな大本 京とMIYAKO、双方の活動に、これからも注目し続けます。

  • 出演 :大本 京  おおもと きょう

    東京都出身。1月24日生まれ。水瓶座O型。小学5年生のころから独学でピアノ、作詞作曲を始め、中学時代にはフォークソングクラブを設立し、学園祭では初めてのライブを体験。高校時代はフォーク村同好会に所属、オリジナル曲でのライブ活動を中心に、ヤマハのポプコンなどにも出場。留学先のボストンのエンディコット・カレッジでは、コマーシャルアートを専攻。卒業後はデザイナー、アートディレクター、カウンセラーなど、多彩な才能を活かし第一線で活躍。1996年、ライフワークである音楽を再開。ニューヨークのカーネギーホール、ホノルルのハワイシアターなど、世界の檜舞台を経験。2009年10月21日、MIYAKOとして念願のメジャーデビュー。「着物 de Jazz」、年2回開催の「MIYAKO & Papa Special Live」など、精力的にライブ活動を行なう。2013年6月、コロムビア・マーケティング(SVACレーベル)より待望のファーストアルバム『白い花の咲くころ』を発売。全19曲入り。歌謡史100年の名曲の数々をジャズ・ピアニストの小泉宏がスウィートジャズコンボ風にアレンジし、MIYAKOが誘う魅惑の世界が完成した。
2014年3月、台湾台北にてコンサート。以降、歌手としてのライブ活動に加え、ヴォイストレーニング講演、セミナー、レッスン活動。2016年11月、コロムビア・マーケティング(SVACレーベル)より2nd.シングル「おぼろながれ」発売。2017年、歌手、ヴォイストレーニングのほか、研修やセミナー、原稿、ラジオ、テレビ出演など幅広く活動。Beauty Branding講座開講、音声アプリ「ヒマラヤ」ラジオデビュー/ヴォイストレーニング®コンテンツ提供、テレビ朝日「今夜、誕生!音楽チャンプ」(辛口)審査員出演、キネコ国際映画祭 オープニング出演など   
    公式ホームページhttp://miyako-creative.com/

    きものデザイナー:一道(重要無形文化財伊勢型紙創作江戸小紋)
    協力:株式会社ヤマナカアート

    ヘアスタイリスト:下平和代(ミニヨン/恵比寿)  

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  • 取材/文:加藤いづみ

    コピーライター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画、コンテンツ開発のほか、企業のPR冊子を定期的に制作している。
    Facebookページ(不定期更新)https://www.facebook.com/mi.company/

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/