田中道子というのは、本名だ。華やかでイマ風なこの外見に、クラシックでシンプルな名前。かなりのギャップがあるけど、覚えやすい!

「小学校一年生でも読める名前です(笑)。子どもの頃はつまんないし、イヤだなって思っていました。でも小学校4年のときに、この名前は父が、『自分の道を行く子になってほしい』という思いから付けてくれたものだと聞いて、それ以来大好きな名前になりました。背も高いし、〝ハーフ?〟って聞かれることも多くて、なのにこの名前ですから、それも面白いのではないかと(笑)」

 ちなみに、芸能界入りに大反対だった父親は、今では全力で応援してくれているとか。女優という彼女の『自分の道』は、ようやく始まったばかりだ。

「女優というのは、努力と運次第で、すごく長い間できる仕事だと思うんです。今はその最初の1ページ目を作っているところで、だから大変なんですね。でもいつか、これを笑いながら話せる日がきっとくると信じています。ドラマの撮影がある日はとにかく楽しくて、自分の出番がない日でも撮影現場に見学に行き、先輩たちの演技を見て、スポンジみたいに吸収しています。やっと自分の闘う場所が見つかったという思いで、お仕事に行くのが本当にうれしい。〝また良い子を演じている〟って言われそうですけど(笑)」

 いつかはアクション映画に出たい、舞台にも挑戦したいと、夢にはまだまだ先がある。田中道子はこれから少しずつ、そして確実に、女優というものになっていく。

  • 出演:田中道子(たなか みちこ)

    1989年8月24日生まれ。静岡県出身。「ミス・ワールド2013」日本代表。モデルとして活動の後、2016年3月に女優宣言。10月スタートする『ドクターX~外科医・大門未知子~』第4シリーズ(テレビ朝日系、毎週木曜よる9時~)で西田敏行氏演じる東帝大学病院病院長・蛭間の秘書兼愛人・白水里果役を演じる。

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/michiko-tanaka-blog/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/