今日の松野有里巳さんは、カフェでお勉強中。〝ジュニア・アスリートフードマイスター〟の資格を目指しているのだ。

 ジュニア・アスリートフードマイスターは、あの田中将大選手の妻・里田まいさんが取得して手料理に生かしていることから、話題の的に。スポーツに適した身体を作り、競技の特性に合わせて食事を考えていくという。何を、いつ、どうやって食べるかが、練習効果を上げ、疲れを取り、競技の実績を大きく左右するらしい。

「もともと私、料理が大好きなんですよ。自宅でもよくホームパーティをします。インストラクターになってから食事の内容にも気を付けるようになって、食べる物のバランスとか、添加物をなるべく摂らないようにするとか。とにかく野菜をたっぷり、そして良質のタンパク質を摂るようになりました」

 アスリートフードマイスターの資格は、インストラクターとしての強力な武器にもなる。

「今43才で、現役として50才までは続けようと思っています。けっこう激しい動きが必要なので、その先も続けられるかどうか(笑)。でも運動と一緒に食事の指導も出来るようになればいいなと思っています。ただ単に痩せるとか筋肉をつけるだけじゃなく、しっかり健康に、動きやすい体を維持するための食事をアドバイスできるようになりたいなと」

 松野さん自身は、基本的に1日1食。

「朝と昼は食べませんね。夕食は晩酌のおつまみを延々食べますけど、炭水化物はあまり摂りません。私はおいしいごはんを食べたいから運動する、おいしいお酒を飲みたいから汗をかく、というのが基本なんです。だから食べたいときに食べれば良いと思っている。体が欲していれば何食食べてもいいけれど、欲しくなければ食べなくてもいいんじゃないかと。1度、ファスティングをしてみたことがあるんですけど、3日間断食してもレッスンできるくらい、私は平気でした」
 次に出すのはアスリート向けの料理本、かもしれませんね?

  • 出演:松野有里巳(まつの ありみ)

    1973年東京生まれ。1989年アイドルグループ『ribbon』として佐藤愛子・永作博美と3人組でデビュー、1995年に活動休止。その後は歌手・女優として活動していたが25才で結婚して芸能界を引退。専業主婦になってからスポーツジムに通うようになり、35才でインストラクターの資格(JAFA認定エアロビックダンスエクササイズインストラクター)をとった。エアロビクス、ヨガ、ピラティス、フラダンスなどさまざまな講師の資格をとり、人気インストラクターに。2013年自ら考案したダンスエクササイズを『松野有里巳のアゲアゲダンスDVD付(DVD BOOK)』(ベースボールマガジン社刊)として発表した。

    オフィシャルブログ「おいしい毎日」http://ameblo.jp/arimi-matsuno/theme-10096209237.html

    『あげてこ体操 アゲアゲダンス2』

    『アゲアゲダンス』を出した3年前、〈ダンス〉というだけで敬遠する人が多いことに気付いた松野さん。運動の楽しさを多くの人に伝えるため、もっと簡単で、老若男女・誰でもできる簡単な動きを中心に、今回は〈体操〉を提案。大きな筋肉を動かし、代謝を良くして体を元気に、気分をアゲてくれるエクササイズを提案している。椅子に座ってもできるバージョン、より激しい動きをしたい人向きのダンスバージョンなど、中身は盛り沢山。オリジナル楽曲は夫のたかはしごうさんが作曲、もちろん歌っているのは松野有里巳さん自身だ。
    ★問い合わせ先 スクロール 03-3225-3081 http://www.scroll2003.com/contact/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/