今週、登場していただくのは役者の若村麻由美さん。2014年9 月に次いで、今回は2度目のお目見えだ。

 前回のバックナンバーからも伝わるように、実は若村さん、撮影には人一倍のこだわりがある。

 「せっかく撮影していただくなら、毎回、新たな試みにチャレンジしたい。これまでに着たことのない衣裳をまとい、今までに経験したことのないシチュエーションで。私もスタッフのみなさんも、ワクワクしながら楽しめる撮影現場にしたくて」

 そんな若村さんが今回考えたシチュエーションは、鎧を着た役者が素の自分に戻っていく様子。

 「役者というのは、毎回、新たな鎧を着る仕事です。“今回はどんな鎧を着るんだろう?”って考える瞬間がとても楽しい。と同時に、その鎧を脱いで素の自分に戻った瞬間もたまらなく心地いい。思い切りアクセルを踏み込んだ状態から、穏やかでニュートラルな心へ。そんな変化を、YEOをご覧になっているみなさんにも一緒に楽しんでもらえたらいいですね」

 というわけで、月曜日から金曜日まで、鎧を1枚づつ脱いでいき、「役者」から「ひとりの女性」へと戻っていく様子を萩庭さんの写真でご紹介。5日間、若村さんが変化していくプロセスを、ぜひお楽しみに!

  • 出演:若村麻由美(わかむら まゆみ)

    東京都生まれ。無名塾出身。NHK連続テレビ小説『はっさい先生』でヒロインとしてデビュー。エランドール新人賞を皮切りに、数々の賞を受賞。最近の連続ドラマ『沈まぬ太陽』『美しき罠』『ホテルコンシェルジュ』他。映画『臨場』『蒼き狼〜地果て海尽きるまで』『月光の夏』他。舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』『リア王』『マクベス』『オレアナ』『テレーズ・ラカン』『令嬢ジュリー』『カリギュラ』他でヒロインを務め、今年は『頭痛肩こり樋口一葉』幽霊花螢役で出演。05年より原典による『平家物語』をライフワークとしている。また、ヒマラヤトレッキングをきっかけに02年より富士山清掃を継続中。

    

公式サイトhttp://tristone.co.jp/actors/wakamura/
    公式ブログhttp://syunca.at.webry.info/

    「原典・平家物語を聴く会 公式サイトhttp://www.heikemonogatari.jp/

    公演情報

    ①舞台「頭痛肩こり樋口一葉」
    2016年8月5日(金)~25日(木)@日比谷シアタークリエ他全国公演
    http://www.tohostage.com/ichiyo2016/

    ②【松本隆の世界~風のコトダマ~】
    ビルボードライブ東京
    2016年9月1日(木)
    1st 開場17:00 開演18:00
    2nd 開場20:00 開演21:00
    http://www.billboard-japan.com/sp/d_news/detail/37331/2

    スタイリスト:岡のぞみ

    スタイリストアシスタント:田口広菜

    <衣装クレジット>
    ニット帽、ニットプルオーバー、文字プリントブラウス、文字プリントスカート(全て ヒロココシノ)
    白スカート( シッタムール/ストックマン)
    白ブラウス(ヨーロピアン カルチャー/ストックマン)
    白ストール(トランジット パーサッチ/トランジット パーサッチ青山店)

    ヘアメイク:長縄真弓

  • 取材/文:内山靖子

    ライター。成城大学文芸学部芸術学科卒。在学中よりフリーのライターとして執筆を開始。専門は人物インタビュー、書評、女性の生き方や健康に関するルポなど。現在は、『STORY』『HERS』(ともに光文社)、『婦人公論』(中央公論新社)などで執筆中。単行本やムックも手掛ける。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/