今回の撮影は、東京、世田谷の下北沢にて。小劇場やライブハウス、小さなブティックが立ち並ぶこの街には、〈○○未満〉の若者たちが集まっている。

松尾 東京の中で一番思い入れがある街が下北沢なんです。今の事務所の人に声をかけられて、朝まで話し合って一緒にやっていこうって決めたのも、この街だったし。

亀本 その店の名前が『BAR BUDOKAN』(笑)。ライブハウスが多いから、あちこちでライブもよくやっていたんですよ。最初の頃は全然客が入らなくて、10人入ると〝すげえっ、客が10人もいる!〟って。

松尾 ライブの後、終電逃して始発待ちするときも、安い居酒屋で時間つぶしたり。

亀本 居酒屋はリッチなほうで、マックで朝まで、とか。

松尾 最悪なときは始発まで街を歩き続けたり(笑)。『大人になったら』という曲も、下北沢のライブハウスに出て、その帰りに駅で感じたこと、そのまま歌った曲です。今はもう地下駅になっちゃったけど、あの、地上にあった小田急線の下北沢の駅が大好きだったんです。今日であのホームがなくなる、という日には、わざわざ下北沢まで来たくらい(笑)。

 駅の改築を機に、下北沢の街もずいぶん様変わりした。あの猥雑で魅力的だった街は少しずつ少しずつ、今も変容している。GLIM SPANKYもまた、同じ時間のトンネルを抜けて、確実に成長を続けている。

新曲「話をしよう / 時代のヒーロー」デジタルリリース

1月に発売したミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』以来のリリース
■リリース情報

配信リリースEP「話をしよう/時代のヒーロー」

4月15日~バンドルプレオーダー開始&「話をしよう」単曲先行配信

5月13日~バンドル配信開始(価格:¥750)
<収録内容>

1.話をしよう(NHK Eテレ「境界のRINNE」第2シリーズEDテーマ)

2.時代のヒーロー

3.踊りに行こうぜ(2015.10.17赤坂BLITZ Live版
)
4.FLOWER SONG (2015.10.17赤坂BLITZ Live版)

5.ロルカ(2015.10.17赤坂BLITZ Live版)
■ライブ情報

『Velvet Theater 2016』

7月9日(土)17:00開場 / 18:00開演

会場:東京キネマ倶楽部
一般発売:5月28日(土)

  • 出演:松尾レミ(まつお れみ 24歳・Vocal・Guitar)、亀本寬貴(かめもと ひろき 25歳・Guitar)

    60~70年代のロックとブルースを基調にしながら独自の世界観を構築する男女2人組新世代ロックユニット。長野県の同じ高校に通っていた2人が出会い、2007年に結成。2009年「閃光ライオット」のファイナリストに選出。2014年6月1stミニアルバム『焦燥』でユニバーサルミュージックVirgin Musicよりメジャーデビュー。2015年7月22日に発売した1stアルバム『SUNRISE JOURNEY』はiTunesのロックアルバムランキングで最高位3位を記録、2016年1月27日にリリースした2ndミニアルバム『ワイルド・サイドを行け』はiTunesロックアルバムランキングで最高位2位を記録。昨年夏からJOIN ALIVE、FUJI ROCK、SWEET LOVE SHOWER、年末のRADIO CRAZY、COUNTDOWN JAPANなど大型フェスにも出演し、オーディエンスを湧かせるとともに熱い注目が集まっている。

    オフィシャルサイト http://www.glimspanky.com/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/