特技は、え! 百人一首?

「そうなんです。学校の大会では6年間ずっと優勝していて、地区大会でもずっと優勝してました。親が、ひとつくらい一位を獲ってハッピーな気分になったら?って、無理矢理やらされたんですけど(笑)」

 百首の中でも一番好きなのは、小式部の内侍が作ったこの歌。

〈大江山 いく野の道の遠ければ まだふみもみず 天の橋立〉

「小式部の内侍はお母さんが和泉式部という有名な歌人なんです。小式部の内侍の歌が上手なのは、母親が代作しているんじゃないかって、噂されていたんですね。で、藤原定頼というオジサンが〝ママから代作は届いたの?〟ってイヤミを言ったものだから、その場でこの歌を返したんです。〝母さんは遠くにいるので、代作なんか頼むはずないじゃん!〟という内容を、すごい技巧を使って即興で作った、素晴らしい歌なんですよ」

 強い女が、好きなのね?

「好きです、憧れています! バリバリのビジネスウーマンで、きびきびしていて潔くて強い女になりたいです、いつか」

  • 出演:小柴綾香(こしば あやか)

    視能訓練士。駿河台日本大学病院勤務。2016年日本ミスユニバース東京大会ファイナリスト。 

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/