#1 姫役者
姫役者からひとりの女優へ 白羽ゆりさん
- Magazine ID: 2418
- Posted: 2015.07.06
このキレイなおねいさんは、白羽ゆりさん。
宝塚ファンの人なら誰でも知ってる、娘役トップスターだった方だ。
それだけじゃない。同僚やファンはみな、彼女のことを〝姫役者〟と呼んでいた。
華やかな美貌と高貴なたたずまい、控えめで上品な物腰。
その称号は、娘役に求められるすべての条件をクリアした存在にしか、与えられない。
「マリー・アントワネットやエリザベートなど、娘役なら誰もが憧れる役をやらせていただく機会が多かったので、〝姫役者〟と呼んでいただけたのはそのおかげもあると思います。宝塚には本当に大事に育てていただきました」
さすがの、お姫さま風コメント。でも、と、白羽さんの言葉は続く。
「でも、そこに留まっているわけには、いかないんです。宝塚を退団したのが30歳のとき。芸能界に入って、また一から女優という仕事を始めて6年経ちます。ですから舞台のキャリアは長いんですけど、気分はまだまだ新人なんですよ(笑)」
お姫さまを卒業して、彼女が最初にしたことは? 明日へ続く!
-
出演:白羽ゆり(しらはね ゆり)
1978年生まれ。福島県出身。98年に宝塚歌劇団に入団。05年に星組トップ娘役に、07年からは雪組トップ娘役をつとめ、『エリザベート』のタイトルロールなど大役を演じた。09年に退団して女優に。『シェルブールの雨傘』のジュヌヴィエーブ役、『銀河英雄伝説』のアンネローゼ役などを演じ、昨年から『ピーターパン』のダーリング夫人、タイガー・リリー役にも挑戦。活躍の場を広げている。
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yuri-shirahane/
『ピーターパン』
7月20日(月・祝)~30日(木)東京国際フォーラム ホールC
ホリプロチケットセンター03-3490-4949
ホリプロオンラインチケット http://hpot.jp -
取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『BAILA』『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
-
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://www.haginiwa.com/