プロにはプロの、道具がある。彼女にとってそれがビキニだ。

「水着で海に入ろうなんて考えません。汚れるから。大事なのはファッション性で、機能性は考えません。泳ぐとかスライダーに乗るとか、問題外です(笑)。水着はもちろん基本、商売道具だし、ビーチとかプールサイドで着る〝衣装〟なんですよ。
 ポイントは、面積ですね。日本の女の子は〝隠す〟ことばかり考えて大きなサイズを選ぶけど、だからダサいし、よけい太めに見えちゃう。胸にはワイヤー入りブラにパットを重ねてバストを大きく見せていて、すごく不自然。そんな時代はもう終わらせないといけないって思います。
 海外ブランドのビキニは身体をキレイに見せることを重視しているから、カッコいいです。ブラジル製のビキニなんて〝カラダを見せてナンボ〟って感じですよ。
 要は身体とビキニのバランスなので、まずは自分の身体の特徴を自分で知ること。それから必ず試着して、自分に合うサイズを貪欲に探すことです」

 語る、語る。さすがはスーパービキニマニア&評論家。

「だから、自分が納得したものしか着たくない。ダッサいビキニを着るくらいなら、裸で歩きます!」

  • 出演:いとうあこ

    1983年11月4日生まれ。三重県出身。成蹊大学卒。サイズB88cm、W60cm、H88cm、趣味はビキニ収集、ビキニ研究、ビキニ評論とビキニ・ショー・ウォッチング。特技はビキニ・デザインとビキニのキレイな着こなし方。

    オフィシャル・ブログ
    http://ameblo.jp/itoako/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『BAILA』『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/