「小さい頃からファッション大好きだし、ライブに行っても、演出とか衣装とかすごい細かいところまで気になっちゃう。アーティストになったらＰＶとかＣＤジャケットも絶対自分でこだわって作りたいと思っていたし、これからも音楽を中心にファッションとかアートとか、どんどん活動したいと思っています」

　そう言うだけあって音楽の才能だけでなく、セルフ･プロデュース能力もかなりのもの。ライブの時はコスチュームからヘアメイク、小道具に至るまで、自分ですべてをアレンジしている。ベースにあるのは、かなりユニークで卓越した美意識だ。

「音楽のルーツは子どもの頃大好きだったクイーンと、同時期によく聴いていた松浦亜弥さんとかモーニング娘。なんですけど、ファッションのルーツは90年代のガーリーとか00年代のロリータ、70年代のパンクとか、ですね。トレンドは横目で気にするくらいで、あまり意識しません。一時期レトロな少女趣味にハマっていた時期もあって、竹久夢二さんとか中原淳一さんが好きって言ったらそればかりフィーチャーされてしまって。でも一番好きなのは高畠華宵（タカバタケ　カショウ）さんです。レトロとか大正ロマンとかそういうものだけに終らない美しさと、淫靡な感じが好きですね。カワイイだけ、キレイなだけのものはどこか物足りなくて、毒っ気とか背徳感があるものに惹かれます」

　好きな作家は嶽本野ばら、長野まゆみ、そして三島由紀夫。

「だからってサブカル系でもないし、アングラ趣味って決めつけられるのも抵抗があります。アメコミ・ヒーローみたいなのも好きだったりするので」
　時代を超え、ジャンルを超越して思わぬところまで根を伸ばし、栄養を吸収してきた。ハナエは謎の花なのだ。

『神様の神様／おとといおいで』

2015年1月14日発売
発売元 : ユニバーサルインターナショナル
仕様 / 品番 / 価格
<初回生産限定盤CD＋DVD 　アニメ書き下ろしジャケット仕様 >UICV-9079/ ￥1,500＋消費税

<通常盤CD >UICV-5037 / ￥1,000＋消費税
http://www.universal-music.co.jp/hanae