華やかでキュートなルックスに加え、パワフルで伸びやか、めっちゃ明るい声が魅力のりゅうさん。

 アコーディオン奏者の桑山哲也さんは「これからの若手シャンソン歌手を引っ張っていく存在じゃないかな。伝統的なシャンソンをちゃんと勉強している一方で、自分のオリジナル曲を歌ったり、必ずしも古典的なシャンソンだけにこだわっていない部分もあって、そこがまた彼女の武器になると思う」と評価する。

 そんなりゅうさんが、25歳まではフツーのOLだったと聞いて、びっくり! 彼女の叔母さんがシャンソン・コンクールの決勝に進出し、応援のために会場に足を運んで初めて、シャンソンというジャンルを知ったという。

「短大の英文科を出て、神戸で金融関係のOLをしていました。カラオケは大好きでしたけど、自分が歌手になれるなんて、これっぽっちも思ってなかった。叔母の影響でカルチャー・センターのシャンソン教室に通い、さらに個人レッスンを受けて3年目に、全日本アマチュア・シャンソン・コンクールで運良くグランプリを受賞することができたんです」

 以来、本格的に歌手活動を始め、30歳で東京に進出した。

「人生ってわからないですね(笑)。今は最高にハッピーです。シャンソンを始めた理由は、いつまででも歌っていける歌だな、と思ったから。コンクールには50代、60代、70代の方も出場しているくらい、年齢とは関係なく歌い続けられるジャンルなんです。私の大好きなアズナブールは、今90歳で現役なんですよ! 私もずーっと、歌っていきたいです」

  • 出演:劉玉瑛(りゅう ぎょくえい)

    兵庫県出身。2003年より風かおる氏に師事。2006年第22回全日本アマチュア・シャンソン・コンクールでグランプリを受賞。2009年より活動拠点を東京に移し、幅広いファン層から支持を得ている。

    劉玉瑛オフィシャル・ホームページ http://ryu-gyokuei.net/

    桑山哲也のビストロ”ヌーベル・シャンソン” インフォメーション http://www.horipro.co.jp/kuwayamatetsuya/

    衣装協力:Yohji Yamamoto Inc.

    撮影協力:Royal Garden Cafe 青山 http://www.royal-gardencafe.com/shop_aoyama.html

  • 取材/文:岡本麻佑

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/