「美人さんですよねー」って言ったら、「ホントですか? うれしい、そんなこと、言われたことないし」って、意外なリアクション。だってそのルックスにその性格。モテるでしょーが。

「男友だちはいますけど、こんな感じなんで、女として見てもらえないみたい。黙っていればそばに置いておきたい、とは言われますけど(笑)。男の人に甘えるのも苦手で、そういう自分を想像しただけで〝キモッ〟って思います。だからカワイイとか美人とかより、面白いねって言われることが多くて」

 要するにスキがなくて、自立してるってこと。でもそういうしっかりタイプの女は〝君は僕なしでも生きていける人だ〟とか言われて、ツマンナイ女に彼氏を取られること、多いよ-。

「んー、でもそう言われたら〝うん、たしかにそうかも〟って思っちゃうかも(笑)」

 最近、同級生から結婚や出産の報告が届くようになった、ビミョーなお年頃。だけど理沙さんはすっきりした顔でこう宣言した。

「今、結婚願望は全然ないです。10代のころは早く結婚して若いママになりたい、なんて思っていたけど、今はドラマの仕事が楽しくなってきたし、欲も出てきましたから。〝今結婚して縛られるわけにいかない、私は自由が欲しいんだ!〟みたいな感じです」

 このサバサバ感、前向きで強気の姿勢。やっぱり彼女は女優に向いている。大成している女優ほど、中身は男勝りでたくましいのだ。
 これからは一歩一歩、大人の階段のぼる~♪だけ。内藤理沙、これから当分、目を離せない女優だ。

  • 出演:内藤理沙(ないとう りさ)

    1989年1月10日群馬県生まれ。2002年「第8回全日本国民的美少女コンテスト」に出場。翌年『美少女クラブ31』のメンバー僕~研修医純情物語~』で女優デビュー。その後も多くとなる。2012年4月CX/KTVの『37歳で医者になったのドラマに出演。11月には映画『クローバー』が公開し、現在はテレビ朝日系木曜21時より放送中の『DoctorX~外科医@大門未知子~』に部長秘書・関ヶ原朋子役としてレギュラー出演中。

    撮影車両協力:Audi 新宿    http://www.audi-shinjuku.jp

  • 取材/文:岡本麻佑

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/