中学2年のとき父親の勧めで〝受験前の思い出作りに〟美少女コンテストに応募したという彼女。あれよあれよという間に最終選考まで残り、大手芸能事務所オスカーに所属。『美少女クラブ31』のメンバーとして13歳から活動を始めた。

「はじめは学生のサークル活動の延長みたいな感じでした。身長が他の子より高かったし、前に前にと行くタイプでもなかったので、並びはいつも後ろの方で、他の子と一緒にワイワイやってる感じ。レポーターやキャスター、CMのお仕事をさせていただいているときも、いずれ、この仕事を離れてしまうこともあるのかなって正直、思っていたんです。」

 そんな彼女にプロ意識が目覚めたのは、ドラマの仕事をするようになってから。

「ドラマに出していただくということは、オスカーの先輩たちが歩いた道を私も行くことになるんだ、もう後戻りはできないって思ったんです。これからは演技もちゃんとやらないといけない。すごく嫌いだったんですけど・・・・」

 え! 嫌いなの?

「演技のレッスンは受けていたんですけど・・・・、看護師役は絶対やりたくないって思っていたんですよ。専門用語が難しいし、きびきびとした動きなんて全然できないから。でも最初に出していただいたドラマが『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』の看護師役で〝うわ、これはマズイ、すごい試練が来た!〟と思って。でもやっていくうちに、嫌いなんて言ってる場合じゃない、やるしかないなって。で、やっていくうちにだんだん、演技って楽しいかもしれない、と思うようになって。はい、今では大好きになりました(笑)」

 正直というか、カッコつけないっていうか。芸能界に12年もいるなんて信じられないほど、ピュアでふつうっぽい。まんま自分を語れるって、なんかいいよね。

  • 出演:内藤理沙(ないとう りさ)

    1989年1月10日群馬県生まれ。2002年「第8回全日本国民的美少女コンテスト」に出場。翌年『美少女クラブ31』のメンバーとなる。2012年4月CX/KTVの『37歳で医者になった僕~研修医純情物語~』で女優デビュー。その後も多くのドラマに出演。11月には映画『クローバー』が公開し、現在はテレビ朝日系木曜21時より放送中の『DoctorX~外科医@大門未知子~』に部長秘書・関ヶ原朋子役としてレギュラー出演中。

    撮影協力:Papier Dore パピエドレ    http://www.papierdore.com

  • 取材/文:岡本麻佑

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/