船の魅力、港町の魅力
野村佑香
- Magazine ID: 1392
- Posted: 2014.02.05
船にまつわる写真を撮るために、横浜へ行った。野村さん自身、横浜の出身なので電車移動も慣れたもの。船旅がテーマということから、シーバス(水上バス)で氷川丸が係留されている山下公園をめざした。
さすがに定期船で旅をしているだけあって、もの馴れた様子で船に乗り込む野村さん。船旅の魅力はどんなところにあるのだろうか?
「定期船は出港、入港のときにたくさんのドラマが見られます。故郷を離れる人や帰る人、通勤に使う人……。船の中という空間だから生まれる出会いもあって、それだけでひとつの旅のよう。旅のなかの旅ですね」
定期船の旅は、港町をめぐる旅だ。観光客が訪れることが少ない小さな港町が多い。船で港町を訪れると、港が町の入り口であることを実感するという。
「港町は海に正面玄関があるから、船で行くのがいいですね。街が海に向かって作られているので、海から街全体が見渡せるし、水上から見ることで発見もあります」
船が長距離移動手段の主流だった時代、港町は国の玄関口であったが、その一方で外敵に晒されていた。だから、城壁に囲まれている街も多い。そんな城壁の魅力を野村さんが熱く語る。もう、どんどんヒートアップしていく。
「城壁を見つけるとときめきます! 城壁がある街は旧市街が残っていることが多く、見通しの悪い道や、複雑に入り組んだ区画など、敵から身を守るための工夫を発見すると『海から攻めてきた敵をここで追いつめて攻撃して』とか、妄想が止まらなくなります(笑)」
なんと城壁マニアだったとは。彼女のテンションが一気に上がるため、番組でも度々、城壁にまつわるエピソードが紹介されている。
長い旅を終えて日本に帰ってくると「ちょっとガッカリするとともに、ほっとする」という野村さん。都会の白々とした光と統一感のない町並みにガッカリしつつ、それが変わりないことにほっとするそうだ。
そうはいっても、いつも旅に出ているわけではない野村さん。日本における、ふだんの暮らしをのぞいてみた。
-
出演:野村佑香
1984年3月20日生まれ。神奈川県横浜市出身。魚座・0型。成城大学文芸学部ヨーロッパ文化学科卒業。3歳でモデルデビュー後、小5の時に『パパ・サヴァイバル』でドラマデビュー。その後『木曜の怪談 怪奇倶楽部』等ドラマに出演。CM、舞台、映画なども出演を重ねる。健康になるための「食」に関するイベントや活動も幅広く勉強、参加中。NHK BSプレミアム『ぐるっと長靴4000キロ~イタリア半島・港町巡り~』『ぐるっと北欧5000キロ~スカンディナビア半島・港町巡り~』(2011)、『ぐるっとイギリス3500キロ』(12)、『ぐるっとマレー半島5200キロ 海のシルクロードをゆく』『ぐるっとインドシナ半島3000キロ 豊かさと悲しみの大地をゆく』(13)、『ぐるっと黒海4000キロ アジアと欧州の交差点を行く』(14)に出演。最近では、フジテレビの浅見光彦シリーズ『不等辺三角形』のヒロインや、東海テレビ系『潔子爛漫~きよこらんまん~』で個性的な役にも挑戦している。
カレーラ(所属事務所) http://www.carrera-co.jp/
facebook https://www.facebook.com/CarreraAgency野村佑香公式ブログ「のむラボ」 http://nomurayuuka.cocolog-nifty.com/nomulabo/
ゆるマクロビLifeブログ「佑食」 http://nomurayuuka.cocolog-nifty.com/yuushokuproject/ -
取材・文:加藤いづみ
コピーライター。東京都出身。成城大学文芸学部卒。広告、SP、WEBのコピーライティング、企画のほか、1996年より某企業のPR冊子(月刊)制作を継続して手がけている。
https://www.facebook.com/mi.company
ヘアメイク:倉田明美 http://akemikurata.com/wp/
撮影:萩庭桂太