「桜中学」には一生懸命通いました。
岩田さゆり
- Magazine ID: 1190
- Posted: 2012.12.25
さて、今週は岩田さゆりである。写真は「私が女優じゃなかったらやりたかったこと」をテーマに撮影したのだという。これはご本人が出した企画だ。
14歳から仕事を始めた彼女は現在22歳。プロフィールには出演した錚々たるドラマのタイトルが並ぶ。
「もし勉強してそのまま進学していたら大学4年生の年齢なのかな。でも勉強が好きじゃなかった。早く仕事がしたかったんです。実際の学校よりも『桜中学』に一生懸命通って卒業しました」
「桜中学」とは『3年B組金八先生』の舞台となっている荒川近くの学校である。
「私が出演したのは第7シリーズです。そこで初めて演技をしました。知的障害のある役で『ずっと笑ってて』と言われました。無我夢中でしたね」
武田鉄矢扮する金八先生と、30人ぐらいの生徒のいるクラス。それはまるで本物の学校のようだった。
「特訓、と称するリハーサルがあるんです。武田さんも来られるんですが、最初はみんな子どもだし『うるさい』とか『勝手に走らない』とかADさんが大声を出していました(笑)。ケンカもあるし、仲良しグループもできるし、本当に学校みたいだった。役でもずっと一緒にいたコとは、今でも頻繁に会う友達になっています」
リアルな学生をちゃんとやらなかった後悔はあるだろうか。
「放課後にプリクラ撮りに行こうとか、制服デートしようとかっていうのは、やってみたかったです!」
まだ制服が着られそうなあどけなさはあるのだけれど。
「今、制服着たらコスプレになっちゃいますよ」
からから、と屈託なく笑った。
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出演:岩田さゆり
1990年静岡県生まれ。A型。04年にティーン向けファッション誌の読者モデルオーディションで準グランプリとなり、芸能界へ。『3年B組金八先生』で女優でビュー。その後、大河ドラマ『平清盛』への出演など、多くの人気ドラマ、映画に出演。
http://www.spacecraft.co.jp/iwatasayuri/ -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
ヘアメイク:河西幸司 http://www.uppercrust-2005.com
衣装協力:KariAng Park http://www.kariangpark.jp
撮影:萩庭桂太