東洋のダヨン・メソッドを世界へ
チョン・ダヨン
- Magazine ID: 1183
- Posted: 2012.12.07
自らの本来の美しさを取り戻した彼女はジムを運営し、1人1人の生徒と向き合うことで、さらに体づくりには個人差があることも認識し、試行錯誤を繰り返して今のメソッドを確立したのだという。
「どうしても下半身が痩せない若い弟子がいたのです。どうしてなんだろうと。いろいろと勉強してわかったのが、女性にとって最も大切なのは骨盤が正しい位置にあることだということでした。そこを整えればうまくいく。骨格と姿勢が正しくキープされ、根幹がつくられることの大切さがよくわかったのです。骨盤矯正をしてから、彼女はみるみる体が変わっていきました」
私の整体の先生もカイロプラクティックの先生も、チョン・ダヨンのメソッドは正しくて興味深いと言う。
何よりも、今、彼女はそれほど毎日しゃかりきにエクササイズしているわけではないというのも魅力的だ。
「やらなきゃ、と思うストレスはNG。今の私は、したいときに集中して1時間とかやります。年を重ねて、義務ではなくリラックスしてやりたいときに、がふさわしいと思うようになりました。疲れたと思ったら寝てしまいます」
今、彼女は二度目の結婚をし、パートナーと韓国発世界へ向けて、このメソッドを広めようとしている。
「アジアのダイエットは、女性らしさを大事にする。女性が筋肉ムキムキになる美の文化はありません。西洋の人にもきっとこの美しさの基準が伝わるのではないかと思うのです」
なぜこんなに日本で受けているのだと思う? と尋ねると、いたずらっ子のように笑った。
「私はモデルのように背が高いわけではないし、太っていたという事実がある。だから皆さん『私でもできるのでは』と思えるんでしょう。私を通して未来に希望がもってもらえるのです」
うちに帰ってもう一度『モムチャンダイエット』を紐とくと、こんなタイトルが出てきた。
「筋肉は最高の補正下着です」
ですよね。……頑張ります。
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出演:チョン・ダヨン
1966年、韓国生まれ。03年、自らのダイエット経験をインターネットで公開し、一躍話題に。韓国語で「最高の体」を意味する「モムチャン」という言葉を生む。ジムを運営しつつ、トレーナーの養成塾も設立。日本においても『モムチャンダイエット』始め、数々の本をベストセラーに。
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コーディネーター:木山善豪
アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。美容関連のポータルサイト「bimajin」も立ち上げたばかり。
[OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp
Bimajin ~美容ポータルサイト"ビマジン"~ /bimajin.jp -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
撮影:萩庭桂太