きっかけは腰痛だった
チョン・ダヨン
- Magazine ID: 1182
- Posted: 2012.12.06
真近で見るチョン・ダヨンは思ったよりも小柄で、きゅっとした体つきだった。ホームページや本などで、すでに驚愕の肥満時代の映像を見せているが、本当に別人のようだ。
「20代までは痩せ体質でした。二人の子どもの出産で太ってしまったんですね。でも私は長男の嫁でしたし、いろいろと家でもやる事が多くて、子どもが小さいときは前に抱っこ、後ろにおんぶで、片手で料理をしたりお皿を洗ったりしていました。それで、ひどい腰痛になってしまったんです。病院に行ったら、すでに背中も首も治さなくてはいけない状態でした。そしてその前提として、痩せなくてはならなくなったのです。私はダイエットというよりも、健康な体をなんとか取り戻したかったのです」
様々な本を読み、まずは正しい姿勢を維持することの必要性を知った。もともと運動はしなかったが、運動しなくてはと思い始めた。
「ありとあらゆるダイエット法をやってみました。家計を預かる身ですし、自分のためにそんなにお金は使えません。まずは有酸素運動だけをやってガーッと体重を落としました。すると体型がそのまんま全体に小さくなった感じがした。なんか違う。きれいな体つきじゃないんですよ。それで筋トレを始めたら、今度は筋肉が全体についてムキムキになっちゃったんです」
ご主人に「最近、何をやってるの? 今の体型は怖いよ」と言われたのだそうだ。
「確かに服を着たときに思うようなラインが出ないんです。もっと女性らしさを追求する運動はないかしらと思いました。そこで運動と筋肉のつき方を研究し、フィギュアロビクスという独自のメソッドを考え出したのです」
フィギュアロビクスは女性として必要な筋肉だけを鍛え、ストレッチも兼ねるゆったりとしたセクシーな動きのエクササイズだ。
「どのように動いてどういう心持ちでいるか。体と心はひとつです。運動すればするほど精神的にはタフになれる。でも動作は女性らしく、美しく、セクシーであるべき」
潤んだ黒目がちの瞳で、一心に伝えようとしてくれている様が、同性でもセクシーに思えた。
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出演:チョン・ダヨン
1966年、韓国生まれ。03年、自らのダイエット経験をインターネットで公開し、一躍話題に。韓国語で「最高の体」を意味する「モムチャン」という言葉を生む。ジムを運営しつつ、トレーナーの養成塾も設立。日本においても『モムチャンダイエット』始め、数々の本をベストセラーに。
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コーディネーター:木山善豪
アジアエンタテイメントのコンサルティングを核とし、中国語圏のエンタメビジネス全般のサポートを手がける。美容関連のポータルサイト「bimajin」も立ち上げたばかり。
[OFFICE303] ENTERTAINMENT&MODEL http://www.office303.jp
Bimajin ~美容ポータルサイト"ビマジン"~ /bimajin.jp -
取材・文:森 綾
大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
撮影協力:algo café 東京都渋谷区 神宮前4-2-17古屋ビル3F Tel:03-6434-0363
撮影:萩庭桂太