「アメリカ人と日本人のハーフであることに、私は誇りを感じています」

 そう話すキナ・グラニスが、日本を初めて訪れたのは12歳の時だった。

 おばあちゃんに連れられて、1カ月ほど日本に滞在したそうだ。キナのおばあちゃんは東京で生まれて、ハワイに移住した料理研究家。ハワイの料理番組に出演するなど、活躍をしていたという。そして生まれたのがキナのお母さんだった。

「小さい頃から話を聞いて頭の中で思い描いていた日本と、実際に自分の目で見た日本は、まったく違っていました。最初に訪れた東京は想像していたよりもずっと都会。エキサイティングな毎日を過ごしました。おいしい食事も、きれいな服も、何でもある。驚きの連続でした。出会う人もみんな親切で、楽しかった」

 その後、埼玉県の秩父へ移って1週間、日本の学校に通う体験をした。

(取材・文:石神賢介)

【後編】 秩父での蛙体験

ステアウェルズ -ジャパン・エディション-

[アルバム] 2012.05.23発売 2100円(税込) Victor VICP-65056
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024022.html

  • 出演:キナ・グラニス

    米ロサンゼルス在住のシンガーソングライター。1985年にアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。本名はキナ・カスヤ・グラニス。2007年、YouTubeを通じてオリジナル作品を発表し始める。2008年のスーパーボウルで彼女のオリジナル曲「メッセージ・フロム・ユア・ハート」が流れたことで全米に注目される。5月23日、アルバム『ステアウェルズ-ジャパン・エディション-』をリリース(2100円/ビクターエンタテインメント)。現在、世界中で年間約100本のライヴを行い、8月4日(土)ビルボードライブ東京、6日(月)ビルボードライブ大阪で公演を予定
    http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024022.html

  • 取材・文:石神賢介

    1962年東京都出身。昨年出版した40代バツイチオヤジの婚活記『婚活したらすごかった』(新潮新書)があっという間に10刷のヒット。ネット婚活や婚活パーティーで出会った女性たちとさまざまなセックスをくり広げ、高価なブランド品を度々買わされた、ハウツーにもなる実話が受け、ラジオ出演多数。最新作は『なぜ「スマ婚」はヒットしたのか』(幻冬舎ゲーテビジネス新書)。既婚者の誰もが思い当たる結婚式が高額である理由を徹底的に取材し、ブライダル業界で誰がどうやってもうけているかを解明した。


    http://www.shinchosha.co.jp/book/610430/
    http://www.gentosha.co.jp/book/b5545.html

取材協力:FIAT CAFFE http://fiatcaffe.jp/
撮影:萩庭桂太