12歳の時に初来日 (2)
キナ・グラニス
- Magazine ID: 1046
- Posted: 2012.05.24

しかし、なんで秩父に? 秩父に住んでいる人に怒られるかもしれないけれど、LAから初めて日本にやって来た女の子が秩父に行く理由はなんなのだろう。12歳のキナは西武池袋線で秩父へ行ったのだろうか。レッドアロー号に乗ったのだろうか。
「おばあちゃんのお友達が秩父で暮らしていて、そこにステイしたんです」
なるほど、それで秩父なのか。
「同じ日本なのに、東京と秩父は、まったく違っていました。秩父では、田んぼの中を抜け、竹林を通って学校へ通いました。途中で大きな蛙が飛び出してきてびっくりした。大都会の東京と、素朴な秩父。その両方が、さほど離れていない場所にあるのが素敵だと感じました」
さて、秩父の蛙体験から15年。今回はキナ・グラニスにとって4度目の日本になる。およそ1週間の滞在。5月23日リリースのアルバム『ステアウェルズ』のプロモーションが目的で、こうしてインタビューを受けたり、東京青山のライヴスペースでショーケースを行ったり、忙しい日々を過ごした。
「東京という都市は訪れる度に機能的になっていて、驚くことばかりです」
とキナ。彼女が特に感動したのは、日本のトイレだそう。
(取材・文:石神賢介)
ステアウェルズ -ジャパン・エディション-
[アルバム] 2012.05.23発売 2100円(税込) Victor VICP-65056
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024022.html
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出演:キナ・グラニス
米ロサンゼルス在住のシンガーソングライター。1985年にアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。本名はキナ・カスヤ・グラニス。2007年、YouTubeを通じてオリジナル作品を発表し始める。2008年のスーパーボウルで彼女のオリジナル曲「メッセージ・フロム・ユア・ハート」が流れたことで全米に注目される。5月23日、アルバム『ステアウェルズ-ジャパン・エディション-』をリリース(2100円/ビクターエンタテインメント)。現在、世界中で年間約100本のライヴを行い、8月4日(土)ビルボードライブ東京、6日(月)ビルボードライブ大阪で公演を予定
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A024022.html -
取材・文:石神賢介
1962年東京都出身。昨年出版した40代バツイチオヤジの婚活記『婚活したらすごかった』(新潮新書)があっという間に10刷のヒット。ネット婚活や婚活パーティーで出会った女性たちとさまざまなセックスをくり広げ、高価なブランド品を度々買わされた、ハウツーにもなる実話が受け、ラジオ出演多数。最新作は『なぜ「スマ婚」はヒットしたのか』(幻冬舎ゲーテビジネス新書)。既婚者の誰もが思い当たる結婚式が高額である理由を徹底的に取材し、ブライダル業界で誰がどうやってもうけているかを解明した。
http://www.shinchosha.co.jp/book/610430/
http://www.gentosha.co.jp/book/b5545.html
取材協力:FIAT CAFFE http://fiatcaffe.jp/
撮影:萩庭桂太