5年という歳月が長いのか、短いのか。
さくさくと日々を送っていると、5年なんてあっという間に過ぎていく。
だけど蒲生麻由にとってこの5年間は、山あり谷あり、試練のときだった。
「人生には思いがけないことが起こるものだと、思い知りました。今回萩庭さんに撮っていただくことにしたのは、その試練を乗り越えた今、萩庭さんのカメラを通して自分がどう写るのかを見たかったからです」

 最初に萩庭氏のカメラの前に立ったのは、15歳でファッション誌のモデルになり、撮影現場にようやく慣れた頃。
「すごく衝撃的でした。普段なら服をキレイに見せるポーズをとり、にこっと笑うとシャッターを切ってもらえた。でも萩庭さんは〝ポーズをつけないでそこにいるだけでいいから〟とか、〝止まらないで、動いていて〟って。そして仕上がった写真を見ると、そこには今までで1番私らしい自分がいたんです」

 女優になり、結婚し、そのあといろいろあった、20代から30代だったが、気がつけば節目節目に不思議と萩庭氏のカメラ前に立つご縁があった。
「萩庭さんのカメラを通してしまったら、何も隠し事はできない (笑)。その都度、なにか物足りない自分がいたり、自分でも知らなかった自分がいたり」
 まるで人間ドックのような萩庭カメラは、今回彼女の何を映し出すのだろう?
金曜日まで、一緒に目撃しませんか?

  • 出演:蒲生麻由 がもう まゆ

    1982年3月16日生まれ。埼玉県出身。女性ファッション誌『プチセブン』『ViVi』の専属モデルとして活躍後、『仮面ライダー響鬼』をはじめ特撮シリーズで女優としての活動の場を広げ、その後、TBSの連続ドラマ『ハタチの恋人』、映画『少林少女』(2008) 『沈まぬ太陽』(2009)『サヨナライツカ』(2010)など、数々の映画、TVドラマや広告に出演。更にフルマラソンやトライアスロンにも挑戦してきたことでライフスタイルにも注目されてきた。
    ブログ http://ameblo.jp/mayu-gamo/

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/