2月4日から東京で、個展を開く。

「この1年、NY、台湾、パリ、ボルドーで過ごして行く中で、嬉し泪を流す瞬間あり、悔し涙にかきくれることもあり。自分の想像を超えるような経験が続いたんです。その涙を作品にして、お見せしようと思っています」

 転々としていたのは、Maayaさんが今、人生という旅の途中だから。

「一昨年、パリとベルリンに営業に行ったんです。自分の作品のポートフォリオを持ってギャラリーを回りました。その時に〝あ、人生の最後がパリでもいいな〟と思ったんです。
それに僕、今37歳なんですけど、40歳までに世界に通用するアーティストとしての土台を作りたい。そのためには石の上にも3年、今しかないと思って日本を飛び出しました。
でもパリには日本人もたくさんいるし、ゲイタウンもすごく充実している。絶対遊んでしまうから、田舎で1年修行しなさいとパリに住んでいる親友に言われたので、今はボルドーに住んでいます(笑)。心がくじけそうになることも多々ありますけど、もっともっと揉まれて、予期せぬことや奇跡の出逢いに感謝しながら、旅を続けようと思っています」

 旅の目的地には、大きな虹がかかっている。

「フランスをベースに世界中を渡り歩いていけるようなアーティストになります、絶対に。なりたい、ではなく、なるんです」

  • 出演:Maaya Wakasugi

    17歳で初個展を行い、「古代文字」をモチーフとした独自のスタイルを確立。ロンドン大学での個展、パリのルーブル美術館公認の関連NPOロゴマーク制作、アーティストやクリエーターへの作品提供とコラボレーション、パリやベルリンでのパフォーマンスなど、世界各地でさまざまな活動を続けている。昨年は台湾の襲園美術館で個展を開催、7月にはNYをベースに活動するバンド『Computer Magic』とMoMAで共演し、即興パフォーマンスを披露した。

    Maaya Wakasugi個展
    『La Coastline』

    2月4日(水)~13日(金)
    Moca東京
    〒150-0001
    東京都渋谷区神宮前2-14-17 2階
    http://goodagingyells.net/colorful-station

    Maaya Wakasugi
    オフィシャル・ホームページ
    http://www.maayamaaya.com/

    お問い合わせ

    【OFFICE303】
    オフィシャル・ホームページ
    http://www.office303.jp

    Tel 日本
    (81)3-6276-5607
    Tel台湾
    (886)925-188-444

  • 取材/文:岡本麻佑

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/