年上の人たちに囲まれてもあまり妙な気を遣わない天真爛漫なキャラクターは、どうやってできたのだろうか。

「私は長女なんです。2つ年下の弟と、5つ年下の妹がいます。子どもの頃はおばあちゃん子でしたね。一緒に巣鴨にめっちゃ行きました。しょうゆ団子を食べて帰ってくるんです。駅に着くまでに私が寝てしまうので、おんぶしてもらって。私はあまりはっきりとは覚えていないんですけど、おばあちゃんは『樹がずーっとしゃべってくれるので楽しかった』と、今でも言います」

 上野動物園では、有料の施設にも、とことこと小さな樹ちゃんが入っていくので、おばあちゃんはいつも謝っていたとか。やんちゃでちょこちょこと動き回る、そのイメージは、確かに今もある。

 代々木公園での昼寝撮影も、本当に眠ってくれたらしい。

「あったかくて気持ちよかったですよー。久々に、芝居以外で、大の字になりました!」

 いいなあ、と萩庭桂太はまた性懲りもなくつぶやいた。

  • 出演:相楽樹

    1995年埼玉県生まれ、O型。テレビ朝日のドラマ『熱海の捜査官』で本格デビューし、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』にも出演。2012年12月12日~24日、新宿・サンモールスタジオで公演する劇団競泳水着の『すべての夜は朝へと向かう』に出演。2013年1月26日から全国ロードショーされる利重剛監督作品『さよならドビュッシー』にも出演する。
    公式ブログ http://ameblo.jp/sagara-itsuki/

  • 取材・文:森 綾

    大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
    ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

撮影:萩庭桂太