12月12日から、小劇場の舞台に挑む。

 舞台は3度目だが、樹ちゃんが個人的にも大好きだという『劇団競泳水着』の作品である。

「『劇団競泳水着』は、リアリティを追求していて、あんまり芝居がおおげさじゃない感じの舞台なんですね。演出家も30歳くらいの人で、みんなで探しながら台詞を考えていったりするんです。それがすごく楽しくて」

 演劇好きのマネージャーさんに付き添ってもらい、足しげくいろんな演劇を見ているという。

「自分の人生のなかで、女優になるなんてすごい展開だと思います。みんなに愛されるような、ナチュラルな演技のできる人になりたいです。お芝居をするときも考え過ぎないでやっていきたい。そうじゃないと、アドリブも出て来ないんじゃないかと思います」

 日常的にあるようなものを演じていきたいが、ドラマでは非日常にも憧れる。

「刑事ドラマもやってみたい。『あぶない刑事』の大ファンで、役で拳銃撃ったりとかしてみたいんですよ。女性刑事だけど射撃の名人、みたいな」

 そういえばあまり女性刑事ってないかも。七曲署の内勤で電話を取るような役ではなく、さわやかに颯爽と現場に駆けつける刑事役をぜひやってもらいたい。あ、七曲署って、樹ちゃんには、意味、わからないよね。

  • 出演:相楽樹

    1995年埼玉県生まれ、O型。テレビ朝日のドラマ『熱海の捜査官』で本格デビューし、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』にも出演。2012年12月12日~24日、新宿・サンモールスタジオで公演する劇団競泳水着の『すべての夜は朝へと向かう』に出演。2013年1月26日から全国ロードショーされる利重剛監督作品『さよならドビュッシー』にも出演する。
    公式ブログ http://ameblo.jp/sagara-itsuki/

  • 取材・文:森 綾

    大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1500人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には『マルイチ』(マガジンハウス)、『キティの涙』(集英社)(台湾版は『KITTY的眼涙』布克文化)など、女性の生き方についてのノンフィクション、エッセイが多い。タレント本のプロデュースも多く、ゲッターズ飯田の『ボーダーを着る女は95%モテない』『チョココロネが好きな女は95%エロい』(マガジンハウス)がヒット中。
    ブログ「森綾のおとなあやや日記」 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

撮影:萩庭桂太