ミュージカル女優の笹本玲奈が、デビュー20周年を迎える。それを記念して開かれるアニバーサリー・コンサート(7月20日21日)のタイトルは『Breath』。
「〝どんな意味ですか?〟って、よく聞かれるんですけど(笑)。この20年間を思い返してみたら、本当に長い20年だったなって。まっしぐらに突き進んできたので、立ち止まって自分のことを考える機会とか、過去を振り返る余裕もなかったんです。ですからこの20年という節目でいったん立ち止まって、今の自分の状況とかこれから行くべき方向を考えてみたい。そしてまっさらな気持ちで、新しい空気を思いきり吸い込みたい。そんな気持ちでこのタイトルにしました」
 全3回の公演には、それぞれ大事なゲストを呼んでいる。第1回には、ミュージカル女優の盟友・ソニン。
「ソニンとはもともとすごく仲良しなんです。プライベートでもいろんな相談したり、お互いのことを話したりする存在なので、ぜひ、とお願いしました」
 2回目は、LE VELVETSの佐藤隆紀。
「シュガーとは、『マリー・アントワネット』で初めて共演しました。夫婦役だったんですけどデュエットで歌う機会がなかったので、今回は何か一緒に歌いたいな、と」
 そして3回目には、石丸幹二。
「昨年『ジキル&ハイド』で共演させていただきました。何度か共演させていただきましたが、どんな役でもすべて受け止めてくださる、すごい俳優さんです。テレビにもよく出ていらして、遠い存在になっちゃったのかなと思っていたんですけど、いつお会いしても相変わらずいつもの石丸さんで、とてもフレンドリーに接して下さいます」
 13歳でピーターパンを演じてから、20年。さまざまなミュージカルでさまざまな女性を演じ、歌い、多くの観客を魅了してきた笹本玲奈。この3回のコンサートは、そんな彼女の魅力をまるごと楽しめるコンサートになるだろう。
 そんなわけで、彼女が今週のYEOのヒロイン。テレビや映画ではなかなかお目にかかれないミュージカル女優のあれやこれやを、月曜日から金曜日まで連日更新してお伝えします。突然歌い出したり踊り出したりはしません、あしからず。

  • 出演 :笹本玲奈 ささもと れな

    1998年ピーターパンとして、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』で主演デビュー。その後『レ・ミゼラブル』(エポニーヌ役)、『ミス・サイゴン』(キム役)などに立て続けに出演し、2007年『ミー&マイガール』(サリー役)、『マリー・アントワネット』(マルグリット役)にて第32回菊田一夫演劇賞を最年少受賞。翌08年『ウーマン・イン・ホワイト』(マリアン役)にて第15回読売演劇大賞女優賞及び杉村春子賞を受賞。以降もミュージカルを中心にテレビや舞台などで幅広く活躍している。近年の主な出演作に『マリー・アントワネット』(マリー・アントワネット役)『ジキル&ハイド』(エマ役/ルーシー役)『マンザナ、わが町』(リリアン竹内役)『ラブ・ネバー・ダイ』(メグ・ジリー役)など。

    ホームページ https://www.horipro.co.jp/sasamotorena/

  • 【公演情報】
    『加美乃素Presents笹本玲奈20thアニバーサリー・コンサートBreath』
    7月20日(土)19:00開演 ゲスト ソニン/21日(日)12時半開演 ゲスト 佐藤隆紀(LE
    VELVETS)/21日(日)17時開演 ゲスト石丸幹二 
    よみうり大手町ホール チケット発売日4月13日(土)

    http://hpot.jp/stage/sasamoto-rena20th

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/