いつのまにか、チョーク・アートがすごいことになっていた。
「黒板にチョークで描いた絵がこんなにリアルだなんて、すごいねー!」と思っていたら、街中のオサレなカフェとかレストランの看板とかウェルカムボードが、なんだか黒板だらけになってきて。カラフルだったりリアルだったりグラフィックだったり、バリエイションも豊か。しかも、チョークの質感がどこか素朴で、あったかい。絵画とも写真とも違う質感が、新しい。今やアートのひとつのジャンルとして、かなり注目されている。
 今週登場のMoecoは、日本のチョーク・アートを牽引するチョーク・アーティスト。趣味で始めたチョーク・アートにのめり込み、やがて自分の世界を確立して、世界各地で個展を開いたり、さまざまなメディアで作品を発表している。
 それにしても、美女。黒髪のロングヘアと大きな瞳がミステリアス、そしてゴージャス。
「18歳のときに歌手デビューしました。14歳のとき、美少女コンテストに出場してマルチメディア賞をいただき、翌年から東京に出てきたんです。そこからレッスン漬けの日々が続いて3年後、満を期して歌手デビューしました」
 20歳からは女優としても活動し、舞台にも出演するなど、活動範囲を広げていった。そんな中である日、「テレビでチョーク・アートを見たんです。もともと絵を描くのが好きでしたし、〝これをやってみたい!〟と直感しました。やると思ったらすぐに行動したいタイプなので、あっという間に教室を探して、体験レッスンに行って、基礎コースとプロコースを同時に受けて、のめり込みました」
 そこからMoecoは、いかにしてチョーク・アーティストとして覚醒したのか。金曜日まで連日更新、今週のYEOは、面白くなりそう!

  • 出演 :Moeco  もえこ

    第7回全日本国民的美少女コンテストでマルチメディア賞を受賞、その後映画、舞台、ドラマ、歌手と幅広く活動。当初は趣味で始めたチョークアートだったが、2013年チョーク・アーティストとしてデビュー。ロスアンゼルス、表参道、ニューヨーク、ソウルなどで個展を開催、世界各地のアートフェアに出展してきた。またCDジャケット、壁画、ショップの看板など意欲的に作品を発表し、高い評価を得ている。2月の大阪美術画廊での個展に続き、6月には東京で個展を開催予定。

    【Moeco展】
    2月6日(水)~12日(火)大阪、阪神美術画廊(阪神百貨店梅田本店9階)にて。最終日は午後5時まで。

    ホームページ http://moecochalkart.com/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/