グループで活動していた頃、彼はファンにとって〝王子サマ〟。ワイルド系とか弟キャラとか色分けされていく中で、キラキラッと星と花を背負って登場するような、スペシャルな存在として認められていたらしい。
「それはそれで、すごくありがたいと思います。王子ぽくない人を王子とは呼ばないでしょうから、そういう要素を僕の中から見つけてくださるのはすごくうれしい。でも、何ていうんだろうな、自分では、僕みたいなの、いそうっちゃいそうじゃないかと(笑)」
　で、自分では自分のこと、どう思っているかというと。
「けっこう、わりと、オープンマインドっていうか、どんな人にも人見知りとか、したことないです。誰とでもすぐに打ち解けられるっていうか。コミュニケーションとるの好きだし、そもそも人が好きですし」
　だよね。インタビューしていても、すごく楽。
「親が転勤族だったので、転校が多かったんです。でもそれほど苦労しなかったのは、わりと社交的な性格だったのかもしれないなって。親から聞いた話ですけど、５歳くらいのとき、近所を散歩していて、隣の奥さんが洗濯モノを干しているところにトコトコトコって走り寄って、『今日は良い洗濯日和ですね！』って挨拶したらしい(笑)。その延長線上に今の僕がいるんです。たとえばひとつのイベントに呼んでいただいたときも、そこにいらしていた関係者と仲良くなって、『じゃあ次に、僕のところにも来てよ』って、声をかけていただける。ありがたいです」