「読モになれたのは、これはもう奇跡だと思って、やるからには絶対成功させようと思って、頑張りました」
　サロンモデルで顔の表情は研究していたものの、ファッション撮影は全身が映る。
「ポーズの取り方がわからなかったんです。ですからファッション誌を熟読して、鏡の前でさんざ練習しました。身長が低いのがコンプレックスなので、それでもスタイルがよく見える角度とか位置どりとかポーズとか、すごい考えて。読モっていうとみんなに、〝ただ笑っていればいいんでしょ？〟くらいに言われるんですけど、そんなことない。常にハッピー・オーラの満面の笑みで、ニュアンスに変化をつけるためにポーズにバリエイションをつけるように研究したんです。撮影の練習になるかなと思って、インスタグラムにも気合を入れました」
　インスタのフォロワー数も、ある時期を境にぐんぐん伸びた。
「最初はインスタって自分の記録程度にしか考えてなくて、〝自己満〟感覚であげてました。でも読モの仲間が、頑張ってフォロワー数上げていると聞いて、それを聞いたら負けてられないと思い始めて、気合が入ったんです」
　見る人が何を求めているのか、どんな画像がキレイと言われるのか、どんな絵に反応してくれるのか、あれこれ工夫し始めたら、確実に反応があったという。
「ハイクオリティなものしかあげたくないんです。これを額に入れて飾っても恥ずかしくない、くらいのクオリティを目指しています。楽しい､ワクワクするような投稿には反応があるし、色味を考えたり、ポップなテイストにしたり。正解はないけど、センスが問われるから、やりがいがあります」
　今やフォロワー数は４万３千以上。インスタとモデル、両方の活動が相乗効果で、ぐんぐん実力と評価をあげてくれた。
「あー、そんなふうに頑張ったっていう話、カッコ悪いかな。でも、楽しいんです、そういうのが」