このところ、〈年齢を重ねても美しい女性〉がメディアに登場することが多くなった。背景には40代、50代の女性の購買力がある。50代以上はバブルを経験しているので、値段が高くても良いものの価値を知っているし、それをゲットする快感を知っている。しかも働いている女には、経済力がある。働いていなくても、夫の経済力がある。
その世代に向けて化粧品や服やバッグをアピールするとき、若い女の子をモデルに使っても、説得力がない。大人のモデルが必要とされる時代なのだ。
 今週のYEOに登場してくれたこの美女は、モデルの園田マイコ。高校を卒業してからすぐにモデルとして働き始め、そろそろ30年になろうかというベテランだ。
「モデルは天職だと思っています。表現することが好きなんです。この仕事をしていると、本来の自分に戻れますし、自分でも気付かなかった自分自身と出会うこともできる。カメラの前に立つと、ふーっと何かが降りてきて、自分の内側から何かを発しているのを感じます。そういうタイミングに撮ってもらうと、すごく良い写真が撮れるんです」
 とはいえ、年齢を重ねても美しくいるのは、実はとっても難しい。若い時にすっごくキレイでも、歳を取ればいつのまにか、フツウのオバサンになるのが世の常。園田のようにレベルを下げることなく、キレイなままで居続けるのは、かなりレアなケースなのだ。
 いったい、何が違うのか? 今週のYEOは、園田マイコに密着して5日間連日更新。今の彼女を作り上げたあれこれを、話してもらった。
山あり谷あり、LIKE A ROLLING STONE、だったりして。

  • 出演 :園田マイコ  そのだ まいこ

    1969年生まれ、高校を卒業後、モデルとして活動を開始。クロエ、FENDI、ジャンポールノットなど数多くの有名ブランドのファッションショーに出演。光文社「HERS」マガジンハウス「クロワッサン」他多数のファッション誌、CM、広告、TVなどで幅広く活躍してきた。

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/