フォークシンガー小象は、YEO主宰のカメラマン萩庭桂太が今、どハマリしているアーティスト。ネット上でたまたま小象と出会って以来、次々と映像を探しては見て聴いて、すっかりファンになってしまった。暇さえあれば小象を聴いて、にまにましている。
 ウェービーなロングヘアにサンバイザーとサングラス、そして口ひげ。プリントのシャツにジーンズ、赤いベストが定番ファッションだ。アコースティックギターをかき鳴らし、自作のフォークソングを歌う。その歌は切なくておかしくて、ちょっとシュールで懐かしくて、胸の奥にキュンと来る。
「1970年代で時が止まったフォークシンガーです。あの頃、俺だけが売れなかった。頑張っていたのに俺だけ世に出ることができなかった。以来、時が止まったままやっている。という設定です。あ、いや、設定じゃない。そうなんです」
 なんかアヤシい。
実際には、今世紀に入ってから活動を開始。当初はデュオを組んでカバー曲でのライブ活動をしていたが、ソロ活動に転じてBSの番組でコーナーを持ち、毎月オリジナル曲を作っては歌ってきた。自作の曲がたまった頃からライブ活動をスタート。じわじわじわじわ人気が出てきて、最近はライブに熱心な女性ファンがつめかけているという。
「意外ですよね、30代40代の女性ファンが多いんです。小動物を見るような感覚じゃないかな。不思議な生き物とか、ゆるキャラ見に来るような感覚かもしれませんね」
 本人はいたって謙虚だけれど、いやいや、小象の魅力はもっとホンモノ。70年代フォークの郷愁と、卓越した話術と絶妙パフォーマンスが三位一体。ハギニワ氏いわく、「絶対売れると思うんだよな。みんな知らないだけなんだよ」。
 というわけで今週のYEOは、そんなフォークシンガー小象の魅力を金曜日まで毎日更新しながらご紹介。まじで、ホントに、お勧めなんです!

  • 出演 : フォークシンガー小象  ふぉーくしんがーしょうぞう

    フォーク歌手  2000年より小林顕作(現・宇宙レコード)とフォークデュオ「羊(ひつじ)」を結成。その後ソロ活動を開始。BSフジ「宝島の地図」の〝小象さんの歌のコーナー〟でオリジナル曲を発表。その後ライブ活動を開始。アルバム『for LOVE,for SELF,for LIFE』を発表した。 現在、東京・ 浅草Zinc や世田谷区 経堂 さばのゆ などで不定期ライブ活動中。 
    オフィシャルウェブサイト  http://folksingersyozo.wixsite.com/heibonrecord

    撮影協力『JAZZ&BAR-Zinc-ASAKUSA』  http://music.geocities.jp/zinc_asakusa/

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  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/