昨年、グラビアに復帰した。30歳にしてグラビア再開だ。

「またやってみないかと誘って下さる方がいて、背中を押して下さったので挑戦しました。やってみたら、もう1回ガッツリ向き合ってみようかという気持ちになって、最近はまたグラビアのお仕事をたくさんいただいています。ふつうは30歳手前でやめる方が多いと思うんですけど、30歳からまた始める道を開拓するのも、面白いかな、と」

 10年前には、言われるがまま海辺でジャンプしていたけれど、今の彼女は違う。

「自分のアイデアを取り入れてもらう機会が増えました。グラビア全体の構成や、どういうふうに見せたいか、意見を言わせてもらいますし、自分自身の取り組み方も変わりました。自分から発信するようになったら毎回新鮮で、楽しいんですよ」

 とはいえ、そこには、難しさもある。

「30代という前提で、20代の方と差をつけるためなのか、ちょっと暗めの、不幸っぽいシチュエイション、よくありますよね? でもそれを今の私に求められても本質的に〝無理!〟なんです(笑)。しかも30代だと肌の露出を求められることもあって、そこが大変です(笑)。私は〈見えそうで見えない〉が一番セクシーだと思っているので、それをどう演出して、演じていけるのか。30代でも男性がみんな見たいと思ってくれる魅力的なグラビアを提案していきたいと思っています」

  • 出演:山崎真実(やまさき まみ)

    1985年9月20日、大阪府生まれ。女優、タレント。4歳から新体操を始め、高校2年で高知国体新体操大阪代表として出場。2004年『ミスマガジン2004』で読者特別賞を受賞し芸能界入り。映画・ドラマ・舞台やCMなどで幅広く活躍。現在ABPinc.所属。

    オフィシャルブログ「TRUTH」 http://ameblo.jp/mami–yamasaki

    ヘアメイク:萩村 千紗子

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/