#2 アイドル時代は白い服ばかり
似合う色を探して 山崎真実
- Magazine ID: 3381
- Posted: 2016.09.27
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19歳でグラビアデビュー。数多くの雑誌の表紙やグラビアページを飾っていたので、当時の彼女を覚えている人も多いはず。だけど23歳のとき、グラビアと1度距離を置いてみようと決めた。
「5年間ずっと、求められることが同じだったんです。海をバックにジャンプ! みたいな撮影ばかりで、〝こういう笑顔でこういうポーズだよね〟って思っている自分がどこかにいて。自分の本質みたいなものを出せればいいんですけど、上っ面ばかりでどうしても自分が出し切れなかった。これじゃダメだ、いつか皆さんに飽きられるんじゃないかって不安が大きかったんです」
グラビアを離れてからは女優として、ドラマや映画で活躍していたけれど。
「その後1年間くらい、仕事を控えてました。3~4年前ですね。どこにも出ていないから、どこにいるの?って、けっこう皆さん探してくれていたみたいですけど、ふつうに東京にいて、遊んだりのんびり過ごしていました(笑)。旅行とかして、とりあえず自分をリセットしたかったんだと思います」
状況の変化は、身につける服の色にも出ていた。
「20代前半のグラビアをやっていた時は、マネジャーさんの意見で、私服は白と決められていました。でも私はもともとカラフルな服が好きなので、そのストレスは大きかったです。他にもいろいろ私生活を制限されることに反発して、こっそり飲みに行ってみたりもしてました。で、グラビアを辞めてからは一気に、その反動だと思うんですけど、ヒョウ柄の服を買って着ていました(笑)。みんなに〝さすが関西人やな〟って言われてからやめましたけど。その後は黒い服を着ることも増えましたね。でも好きな服を着られるようになったら、ストレスが無くなったせいか、以前のように遊びたいっていう気持ちもなくなったんです」
再び白い服に手を伸ばすようになったのは、30歳を超えてから。
「ようやくトラウマから脱出できたようです。たまには白い服もいいかなって(笑)」
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出演:山崎真実(やまさき まみ)
1985年9月20日、大阪府生まれ。女優、タレント。4歳から新体操を始め、高校2年で高知国体新体操大阪代表として出場。2004年『ミスマガジン2004』で読者特別賞を受賞し芸能界入り。映画・ドラマ・舞台やCMなどで幅広く活躍。現在ABPinc.所属。
オフィシャルブログ「TRUTH」 http://ameblo.jp/mami–yamasaki
ヘアメイク:萩村 千紗子
取材/文:岡本麻佑
国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。
撮影:萩庭桂太
1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
http://keitahaginiwa.com/