結婚とともにアメリカに渡った武田久美子。だけど日本の芸能界は、そう簡単に彼女を忘れたりしなかった。

「日本から取材の申し込みが絶えませんでした。でも私は新しい生活を築くのに精一杯。だからアメリカまで来て、取材していただくことが多かったですね」

 写真集は、結婚以来出していない。そのかわり彼女の生き方や美しさの秘訣がクローズアップされ、エッセイ集や美容関連本が次々に出版された。そこに書かれているのは、彼女が実際に行っている、小さな努力の積み重ねばかり。

 自分に必要最小限のスキンケアを、ていねいに毎日、確実に続けること。

 着飾ることよりもまず、姿勢をまっすぐに保ち、生き生きと歩くこと。

 毎日鏡と正面から向かい合い、今の自分の姿を認識すること。

 47歳の今も、体の3サイズは20歳の頃のまま。年齢を重ねたけれど、その容姿に衰えはまったく見当たらない。文章に添えられた現在進行形の彼女の写真が、その持論の正しさを裏付けている。この7月21日にも新しい本『武田久美子のシンプルな35の習慣』が発売された。

「人生に偶然はない、というのが私の持論です。私がしたことはすべて次のことにつながっていくし、今私の目の前にある事実は、かつて私が選び取ったことの結果です。だから後悔はないし、未練もない。私は私のまま、この先も生きていきます」

  • 出演:武田久美子(たけだ くみこ)

    1968年8月12日生まれ。東京都出身。映画『ハイティーンブギ』のヒロイン役で一世を風靡し、その後グラビアアイドルとして頂点に立つ。結婚後、アメリカへ移住し、一女をもうける。現在はサンディエゴ在住。著書に『武田久美子という生き方』『武田久美子のつくり方 DVD付き』『43歳でもなぜ武田久美子でいられるのか』(すべて小学館)『くみこの掟』(講談社)などがある。サンディエゴでのライフスタイルを綴ったブログも人気。

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/kumikotakeda/

    【新刊紹介】

    『20年先まで艶ある女をめざすあなたへ 武田久美子のシンプルな35の習慣』(トランスメディア) 7月21日発売 雑誌『GLITTER』で連載した記事をまとめた1冊。意識ひとつであなたの見え方、そして人生は少しずつ良い方向に変わっていく! 大事なのはょっとした工夫や努力でも、毎日続けること。美しくなるため、そして幸せになるためのシンプルなテクニックや気付きを、武田久美子がご紹介。

    ヘアメイク:石倉論

    スタイリスト:中村日和

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/