佳奈さんには今、若い女性たちに伝えたいことがある。

「学校を出て就職して、という大まかな人生プランを考えるじゃないですか。その中に妊娠&出産という項目も入れて欲しいんです。何歳になっても産めると思っている人が多いけど、そうとは限りませんから。年齢を重ねれば妊娠率は下がりますし、妊娠中のトラブルも増えます。赤ちゃんが発育しないとか、染色体異常があるとか、突然心音がしなくなるとか・・・・。お産も、若い人よりずっとリスクが高いので、帝王切開になるケースが多い。だから産むとしたら35歳くらいまで、と言いたいところですけど、キャリアを積んで結婚して、と考えると早すぎるのかな。それでも38歳くらいまでには産んで欲しいですね」

 こういうことを明言するとすぐに、“じゃあ40過ぎたら産むなっていうの?”というブーイングが来るらしい。こういう話題は難しい。

「でも医者として、言うべきことは言わないと。それにこれは、私自身にも関わる話なんです。今34歳ですから、産むならそろそろ、なんですよね」

 他にも佳奈さん、女性ホルモンの話とか妊活の現状とか、言いたいことは山ほどある。

「ですからこれからも、チャンスがあったらメディアに出ていこうと思っています。興味のある方はチェックしてください」

トークショーのお知らせ
『 YEO-Cafe talk live 丸田佳奈さん 』

日時 2016年3月11日(金)
19:20開演 (19:00開場)
会場 DIXANS
http://www.dixans.jp
東京都千代田区西神田2-7-11
ゲスト 丸田佳奈さん
参加費:1500円(ドリンク+ケーキセット付き)
参加申し込み不要

  • 出演:丸田佳奈(まるた かな)

    1981年生まれ。北海道網走市出身。産婦人科医。日本大学医学部卒業。産婦人科医として診療、治療、出産立ち合いなど多忙な日々を過ごす一方、テレビ・ラジオ・雑誌などのメディアでも活躍。2007年度ミス日本。著書に『間違いだらけの産活』、『キレイの秘訣は女性ホルモン 女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』がある。

    『キレイの秘訣は女性ホルモン 女医・丸田佳奈が答える47の悩み相談』
    女性ホルモン分泌による生理周期や女性特有の体内メカニズムをわかりやすく解説。47項目のQAを通じて、ストレスのない日常を過ごすための秘訣を教えてくれる。
    2016年2月16日発売、小学館刊

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/maruta-kana/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/