〝あー、この人、どこかで会ったことある!〟そう思う人、多いんじゃないかな。
 弓削智久さんはキャリア15年のベテラン俳優。たくさんのドラマや映画に出演している。現在放映中の人気ドラマ『デスノート』では、相沢刑事を熱演中。

「相沢は熱血漢というか暑苦しいタイプの男です。いつもは悪役をやることが多いんですけど今回は刑事役なので、なんか新鮮ですね(笑)」

 優しそうで素敵なお兄さんなのに、悪役が多いんですか?

「僕、あまり仕事を選ばないんです。どんな役でも来た仕事は請ければいいと思ってるんで。いろんな刑事物の犯人やりましたよ、『相棒』とか『ハンチョウ』とか2時間ドラマも。僕は体がデカイし人相も悪いし腕っぷしも強そうだし、二枚目の爽やかな人が倒すにはもってこいだと自分でも思うんです(笑)。ですからどうしようもない人でなしの役とか犯人役とか、たくさんやってるんですよ」

 悪役オファーが多いということは、それだけ演技力があるということ。

「バックボーンがしっかり描かれている悪役をやるのは、非常にやり甲斐があるし楽しいんです。でも最近ちょっと良い役が回ってくることが多くて、ようやくなんか、良い感じかなって(笑)」

  • 出演:弓削智久(ゆげ ともひさ)

    1980年5月25日生まれ。東京都出身。身長186㎝。『仮面ライダー龍騎』で注目を集め、映画、ドラマ、舞台で活躍。最近の出演作はドラマ『ヤメゴク』(TBS)『アイムホーム』(テレビ朝日)『デスノート』(日本テレビ)映画『騒音』など。今後の予定としては舞台タクフェス第3弾『くちづけ』(脚本・演出:宅間孝行)2015年10月7日~18日サンシャイン劇場 以降、全国ツアー。映画『はなちゃんのみそ汁』12月公開予定 

    オフィシャルブログ http://ameblo.jp/yuge-tomohisa/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/