計画通りにメジャーデビューを果たした彼ら、これからの展望はどうなっているのだろう?

松尾「すごくデカイこと、言っていいですか? 
 高校の時、初めて東京でライブしたときに、たまたまイギリスから来ていたミュージシャンと対バンすることになりまして。終わった後にその人が通訳さん連れてきて、こう言ってくれたんです。『今まで日本のバンドをなめていたけど、君達の音の響き、歌詞の響きが美しくて感動した。言葉の壁はこんなに簡単にすり抜けられるんだね』って。しかもなぜかGLIM SPANKYのお客さんには、外国の人がけっこう多いんです。
 だから私、外国の人にも、響きとかサウンドで勝負できる可能性はあるんじゃないかと思ってる。ビートルズが好きな日本人、いっぱいいるけど、英語がわからない人がほとんどですよね? それと同じ感覚で、言葉の意味がわからなくても。
 英語で歌えば簡単なのかもしれないけど、たぶんそのほうがわかりやすいかもしれないけど、そうじゃなくてもっと本質的な部分、サウンドだったり見た目だったり声だったり、本当に良いものを作ればわかってもらえるはずだって。それが最大の目標です。全人類に向けての音を作りたい。全人類にアピールするスター性を持ちたい」

 その第一歩として、まずは日本で売れるのが、現在の彼らの使命。
 音を聴くとね、このすごくデカイ野望、けっこうアリかも、です。

1stSG『褒めろよ』

2015年2月18日発売
発売元 : ユニバーサルミュージック
品番 / 価格
TYCT-30040 ¥1300(税抜)
テレビ東京系ドラマ『太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~』主題歌『褒めろよ』、
SUZUKIワゴンRスティングレーCMソング『MOVE OVER』収録。

http://www.universal-music.co.jp/glim-spanky/

  • 出演:GLIM SPANKY(グリム・スパンキー)

    松尾レミ(23歳・Vocal・Guitar)亀本寬貴(24歳・Guitar)
    長野県の同じ高校に通っていた2人が出会い、2007年に結成。2009年「閃光ライオット」のファイナリストに選出。2013年12月、初の全国流通盤『MUSIC FREAK』をSPACE SHOWER MUSICよりリリース。ロックとブルースを基調にしながら新しさを感じさせるサウンドを鳴らす、男女2人組新世代ロックユニット。

    オフィシャルサイト
    http://www.glimspanky.com/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/