雑誌業界だけでなく、テレビ業界も彼女の魅力に気が付いてしまった。情報番組のレポーターやバラエティ番組に顔を出し始める。そして今年の夏、テレビ・ドラマ・デビューを果たす。『GTO』（フジテレビ系）の前畑由亜役だ。

「もともとドラマが大好きで、毎日3時間くらいは観ています。お風呂にiPad持ち込んでまで観ているくらい。実際自分が出演するとなると思った以上に大変でした。モデルと女優では体力の使い方が違うんです。違う頭脳を使うからなのか、とにかく疲れました。最初の頃は、撮影の後お風呂も入らずに寝ちゃうくらいでした。演技のレッスンは受けてはいたんですけど、ドラマの撮影現場は初めてなので、とにかく緊張しました。でもこれからも演技のお仕事もしていきたいと思いました。」

　天真爛漫で元気いっぱいに見える彼女だが、18歳の女の子だ。初めてのドラマ撮影は相当なプレッシャーだったに違いない。

「移動時間がかなりあって、それだけでも大変だったんですけど、大人数でディスカッションするシーンが多くて、毎回毎回凄くプレッシャーでした。母から聞いたんですけど、寝言で役名を何度も言っていたらしいです（笑）」

　基本真面目な性格なんでしょうね。じゃなかったら寝言で役名やセリフを言ったりしないと思う。ファッション・モデルをしながら、グラビアでは水着姿を披露。情報番組のレポーター、ドラマでは女優として演技する。どれか一つだけでも一線で活躍するのは大変な世界だ。その垣根を彼女はすんなり飛び越えている。
　つまり彼女は老若男女問わず全方位から愛されているということではないだろうか。同世代の女の子からは「憧れのモデル」、男の子からは「グラビア・アイドル」として。年下からは「素敵なお姉さん」。お父さんお母さん世代からは「理想の娘」もしくは「理想の嫁」。こんな女の子めったにいない。