今週は萩庭桂太の友人で、カメラマンの菖蒲タケルさんが主宰する、スペシャリストの美女を応援するサイト「ベストビューティー100」とのコラボ企画である。以前、この連載で一度、同じ企画で美女2人に出ていただいたことがあるが、今回は3人である! というのも、ひと組がご覧のように美人姉妹だからだ。

 美人姉妹と言って思い出すのは、こまどり姉妹。いや、それは冗談、もとい、別格として、やはり叶姉妹であろうか。私は叶姉妹には「SPA!」と「COSMOPOLITAN」で、それぞれインタビューさせていただいたことがある。なぜか二度目は増量の印象があった。どこがとは言わないが……。

 そして妹の美香さんが「姉は間もなく到着します」とメイクルームの扉を勢いよく開けたとき、ハンカチ一枚のようなキャミソールの胸元が、2つのバレーボールのように揺れたのが今も脳裏に白く焼き付いている。

 その昔、「VERY」という雑誌で連載をしていた頃には、兵庫県・芦屋の青柳姉妹というのを取材したこともある。青柳姉妹は“シロガネーゼ”に続く“芦屋レーヌ”という読者モデルブランドを背負わされてデビューした。上品でお嬢様っぽい2人であった。

 そして、今回も、姉妹だという。

 東出佳子さん(左)、直子さん(右)。お二人は、はちみつ美容研究家として、今、NHKの『あさイチ!』にまで呼び出される注目の姉妹なのだ。

 しかし。なぜだろう。

 なぜ「姉妹」という言葉に人々は心浮き立つのであろうか。デュオの歌手ではなく、漫才のコンビでもない。「姉妹」には、ある種の清楚で侵し難い像と、その人たちが語り合っているのを見るだけで微笑ましいという、独特の柔らかな雰囲気が漂っている気がするのである。

 東出姉妹は、広尾の閑静な住宅街にある、美容サロンのシェアオフィスで、私たちを待っていてくれた。

「姉の佳子です」
「妹の直子です」

 38歳と35歳。美しい。あまりに美しい姉妹だ。

「コーヒーは濃いのと薄いのがございますが、どちらがよろしいですか」

 萩庭桂太は勢いよく答えた。

「どうせなら、濃いほうで!」

 何がどうせなら、なのであろうか。

 おそらく彼も姉妹という世界観に、すでに浸っているようであった。

Best Beauty 100

http://bestbeauty100.com/

  • 東出 佳子

    はちみつマイスター・セルフプロデュースメイクマスター。アーユルヴェーダやメディカルハーブを学び、飲食店経営を経て肌から食すという考え方に着目。はちみつの素晴らしさに魅せられ、世界中のはちみつを探求。はちみつの真の価値を知り、未知なる可能性を伝える為、はちみつ美容研究家として活動開始。はちみつ美容を取り入れたスキンケアからメイクアップまでトータルビューティを提案。

  • 東出 直子

    はちみつマイスター。生まれつきアトピーと診断され、予防医学に強く惹かれる。美容系商社退職後、アーユルヴェーダやメディカルハーブを学び、またカラーカウンセラー、ベビーヨガインストラクター資格取得。出産を機に内面と外面の健康美に積極的に取り組む。シンガポールにてベビーヨガインストラクター、モデルとして活躍。帰国後、はちみつによる自身のアトピー改善体験とはちみつの真の価値、未知なる可能性を伝える為、姉妹ではちみつ美容研究家として活動を開始。
    はちみつ美容研究所 APIKOKO http://apikoko.com/

  • 取材・文:森 綾

    1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本多数。自著には女性の生き方をテーマにしたものが多く『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)、映画『音楽人』の原作など。
    ブログ『森綾のおとなあやや日記』 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

撮影:萩庭桂太