なるべく肌にいいもの、身体にいいものを。

 たどり着いた結論は、食品を肌にという発想だった。直子さん(右)はニュージーランドで出会ったマヌカ・ハニーの力に驚嘆した。

「予防医学の勉強を始めていて、マヌカ・ハニーが海外では軍や病院で使われていることを知ったんです。自律神経を整え、菌を死滅させるという報告もありました」

 ところが化粧品にしてしまうと、はちみつの効果も減ることがわかった。そのまま使うのが一番らしい。

「クリームに混ぜたり、シャンプーに混ぜたり。そのまま顔に塗ったり。そういう使い方を伝えていきたい。だって私は害のないその天然のはちみつのおかげで、お肌がきれいになって、見える景色がモノクロから虹色になったような気がするから」

 姉の佳子さん(左)も、ニキビに悩む思春期を過ごしたが、今はご覧の通りの艶肌だ。

「皮膚は老若男女、誰もがもっているもの。その肌から不快な感情が消えることで、前向きに一歩踏み出せるものです。以前は、それは女性だけの感情かと思っていたけど、今、男性がセミナーに来てくださるのが増えたのを見ると、みんなそうなんだなと思いますね」

 直子さんは「触ってください」と、頬を差し出した。

 ひたひたと潤った肌はファンデーションなし。触れたくなる肌、ってこういうことだなあと感心した。

Best Beauty 100

http://bestbeauty100.com/

  • 東出 佳子

    はちみつマイスター・セルフプロデュースメイクマスター。アーユルヴェーダやメディカルハーブを学び、飲食店経営を経て肌から食すという考え方に着目。はちみつの素晴らしさに魅せられ、世界中のはちみつを探求。はちみつの真の価値を知り、未知なる可能性を伝える為、はちみつ美容研究家として活動開始。はちみつ美容を取り入れたスキンケアからメイクアップまでトータルビューティを提案。

  • 東出 直子

    はちみつマイスター。生まれつきアトピーと診断され、予防医学に強く惹かれる。美容系商社退職後、アーユルヴェーダやメディカルハーブを学び、またカラーカウンセラー、ベビーヨガインストラクター資格取得。出産を機に内面と外面の健康美に積極的に取り組む。シンガポールにてベビーヨガインストラクター、モデルとして活躍。帰国後、はちみつによる自身のアトピー改善体験とはちみつの真の価値、未知なる可能性を伝える為、姉妹ではちみつ美容研究家として活動を開始。
    はちみつ美容研究所 APIKOKO http://apikoko.com/

  • 取材・文:森 綾

    1964年大阪生まれ。ラジオDJ、スポーツニッポン文化部記者、FM802編成部を経て、92年に上京、フリーランスに。雑誌、新聞を中心に発表した2000人以上のインタビュー歴をもち、構成したタレント本多数。自著には女性の生き方をテーマにしたものが多く『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)、『大阪の女はえらい』(光文社知恵の森文庫)、映画『音楽人』の原作など。
    ブログ『森綾のおとなあやや日記』 http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

撮影:萩庭桂太