さて、東宝のカレンダーとはいかなるものか。今年2012年のカレンダーをちょっと拝見してみよう。

 どうやら定番となっているのは1月の沢口靖子さんの和服姿、12月の斎藤由貴さんのドレス姿。8月はここ4年連続で野波麻帆さんの水着姿らしい。

 昨年の表紙は長澤まさみさん。この「萩庭桂太 YOUR EYES ONLY」の1回目にも登場してくれた常盤貴子さんも常連。おお、梅ちゃん先生で活躍中の堀北真希ちゃんもいるではないか。というような、売れっ子大女優のオンパレ―ドなのである。

 東宝映像美術の花輪幸弥制作プロデューサーに話を聞いた。

「基本的に東宝の映画、舞台で活躍している女優さんを登場させることになっています。人選はもちろん会議をし、キャラクター性などをふまえて候補をあげ、決定することになっています」

 実は野波麻帆さんの8月水着姿は、返り咲き水着なのだという。

「以前は東宝シンデレラグランプリと準グランプリ、特別賞の3人を水着で撮っていたのですが、4年程前から野波さんに大人の雰囲気で出てもらったらどうか、ということになったのです」

 野波麻帆はこのアラサー水着返り咲きのオファーに驚いたと笑う。

「私は東宝シンデレラのオーディションで16歳でデビューして、20歳になるまではけっこうグラビアで水着の撮影もしていました。ところが20歳を過ぎると、パタッとなくなりまして(笑)。30歳手前になってカレンダーで水着と言われて、8年ぐらいブランクがあるけど、大丈夫かなあと思いましたね」

 でも4回目にしてまだまだこのナイスバディである。

「こうなってくると、やめてくれ、って言われるまでやりたいですね。……いや、やめてくれと言われるとショックが大きいから、やっぱり自分から言おうかな。……そのジャッジは難しいなあ」

 東宝映像美術の花輪さんが笑って言った。

「来年はまだありでしょう」

 その言葉、みんなで聞きましたよ! 私としては48歳くらいまではがんばってほしいです。

 ちなみに野波麻帆さんの水着姿もしたたる2013年の東宝カレンダーは10月頃には書店や東宝系劇場で購入できるそうだ。

  • 出演:野波麻帆

    1980年東京都生まれ。16歳で東宝シンデレラガールに選ばれ、女優デビュー。1988年、映画『愛を乞うひと』で第22回日本アカデミー賞新人賞と助演女優賞を受賞。数々の映画、ドラマに出演し、話題となる。BS朝日の日曜夕方5時からの『くらしのサプリ!集合○○三姉妹~Girls’ Adventure~』では素の表情も見せて女性に人気。
    公式ブログ http://ameblo.jp/nonami-maho/

  • 取材・文:森 綾

    1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て、92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクションが多い。『キティの涙』(集英社)の台湾版は『KITTY的眼涙』(布克文化)の書名で現在ベストセラー中。
    http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810

ヘアメイク:shige http://hmallure.jp/agent/shige
撮影:萩庭桂太