彼氏は必要だけど、男友達はいらない
岡愛恵
- Magazine ID: 1001
- Posted: 2012.04.05
美しい。賢い。育ちがいい。23歳のツンデレ猫、岡愛恵ちゃんになんとかつけいるスキはないものか。なんとか手なづけることはできないのか。この際、萩庭桂太が聞きたくでも聞けないような女どうしの話をしようじゃないの。
今回のお題は「拾われてきたツンデレの猫」なわけだけど、自分のことを「猫だと思う?」と尋ねると、彼女はちっちゃく首を振った。
「猫って相手を振り回す感じでしょう。イヌは言う事聞いて従順なんでしょう。だったら私はイヌだと思う。でも、相手のことを好きじゃなかったら振り回せるかな」
おおっと。いきなり爆弾発言。いきなり拒絶するんじゃなくて、ふり回す、っていうところがいいじゃないの。
「私のことを向こうから好きになってくれた人は、男友達として置いておく、っていう感じかなあ、ちょっと違うかなあ。彼氏はほしいけど、私、男友達は、いらないんです。結局、自分から好きにならないとダメなんですね」
ビシバシ。萩庭桂太、46歳。おそるおそる質問する。
「年上と年下とどっちがいい?」
彼女はにっこり微笑んで答えた。
「年下は考えたことがないです。年上は全然平気。お父さんより下だったらいいかな」
萩庭桂太は固唾を飲んだ。
「お、お父さんは何歳?」
緊張の一瞬。
「……51歳です」
ほっと安堵の空気が流れた。圏内。圏内。
具体的にどんな人がいいのか尋ねてみた。
「一緒にいて安心できる人がいいな。落ち着くんじゃなくて、安心できる人。落ち着く、っていうのは居心地がいいっていう感じ。安心できるっていうのは、精神的に安定できる感じ。『千と千尋の神隠し』に出てくる、ハクっていう龍の王子様みたいな人がいいです。白馬に乗った王子様が迎えに来てくれないかなーって、ほんとに思ってるところがあるんです」
萩庭桂太の顔にうっすらと落胆の色が滲んでいる。私はあわてて慰めた。
「ま、いませんよ。白馬に乗ってるなんて、今時松平健くらいですから」
(取材・文:森 綾)
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出演:岡愛恵(おかめぐみ)
1988年9月30日生まれ。愛知県出身。T166 B80 W59 H86 S23.5。
これまで、任天堂「Wii Fit」、毎日コミュニケーションズ「マイナビ2010」、ドミノピザ、伊藤園、TULLY’S COFFEE「バリスタのプライベート」篇、NTT docomo など、多くのCMに出演。
http://www.catamaran2007.co.jp/profile/oka.html -
取材・文:森 綾
1964年8月21日大阪市生まれ。スポニチ大阪文化部記者、FM802開局時の編成部員を経て92年に上京後、現在に至るまで1200人以上の有名人のインタビューを手がける。自著には女性の生き方についてのノンフィクション『キティの涙』(集英社)、『マルイチ』(マガジンハウス)など多数。
映画『音楽人』(主演・桐谷美玲、佐野和眞)の原作となったケータイ小説『音楽人1988』も執筆するほか、現在ヒット中の『ボーダーを着る女は95%モテない』(著者ゲッターズ飯田、マガジンハウス)など構成した有名人本の発売部数は累計100万部以上。
http://blogs.yahoo.co.jp/dtjwy810
撮影:萩庭桂太