11月22日から26日まで、『26thキネコ国際映画祭』が開催される。
映画祭にもいろいろあるけど、この『キネコ国際映画祭』はかなり異色の存在。世界中から選りすぐった子ども向けの映画を見せてくれる、だけじゃない。
 声優さんたちが生で吹き替える〈ライブ・シネマ〉で見せてくれたり、グランプリを審査するのは小学校の4年生から6年生の正真正銘の子どもだったり、会場の二子玉川周辺では気球が飛んだりアウトドアイベントがあったりワークショップがあったりステージイベントがあったり、野外上映もあったり。クオリティが高いだけじゃなく、子どもも大人も楽しめそうなアイデアがてんこ盛りの映画祭なのだ。しかも今年で、26回目! 
 その仕掛け人が、今週のYEOの主人公、田平美津夫。なんだか正体不明のオッサンだ。子どもの頃から映画に魅せられ、映画監督になる夢を追いかけ、その挙げ句に映画祭を作ってしまった。その魅せられ方、追いかけ方が、ハンパない。ふつうの会社の社長をしながら、この映画祭による赤字を埋めるために長年、自らの財産をつぎ込んできたらしい。
 というわけで今週は、田平美津夫の波乱に満ちた生涯を追いながら、キネコ国際映画祭についてリポート。金曜日まで連日更新。映画みたいにドラマチックな展開を、5日間お楽しみ下さい。

  • 出演 :田平美津夫  たひら みつお

    1965年、北海道上ノ国町生まれ。小学校3年で愛知県一宮市に移り住む。岐阜第一高校中退。84年から87年までアメリカで生活。帰国後、広告会社に勤務の後、内装工事会社を経営。92年から子ども映画祭「キンダー・フィルム・フェスティバル」にアシスタント・プロデューサーとして参加。紆余曲折を経て2015年、「キネコ国際映画祭」に改称。現在は同映画祭のフェスティバル・ディレクター。人材派遣業、まきストーブ販売業、飲食業のカイクラフト社長。

  • 【キネコ国際映画祭2018】
    会期:2018年11月22日(木)~11月26日(月)
    会場:東京・二子玉川 109シネマズ二子玉川シアター1・ITSCOM STUDIO&HALL二子玉川ライズほか周辺エリア

    公式ホームページ・http://kineko.tokyo/

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    取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://keitahaginiwa.com/