7月22日、ファーストアルバム『SUNRISE JOURNEY』がリリースされる。

松尾 このアルバムはGLIM SPANKYの始まり、旅の一歩目という感じです。私たちは大きな目標を持っているので、これから長い旅になると思う。いろんなことが起こるだろうし、デコボコ道もある、下り坂もあるかもしれない。でも私たちのバスはへこたれないで前に前に進んで行きます。

 GLIM SPANKYは松尾レミの声と歌唱力、亀本寛貴のGuitarテクニックを賞賛されることが多い。ま、それは当然のことだけど、楽曲もまた、素晴らしい。17歳のとき初めて作った楽曲『焦燥』、ドラマの主題歌として多くのファンを魅了した『褒めろよ』、そして萩庭氏イチオシの楽曲が『大人になったら』。

松尾 私たちの気持ちを、まったく理解しようとしない大人たちもいました。音楽で生きていけるはずない、辞めろって。そう言う大人に限って、俺は社会を知っている、人生を知っている、俺に間違いは無いって言い切るんです。わかってないのはその人たちだろう、と。でも、そういう人でも昔はもしかしたら、何か夢を持っていたのかもしれない。そんな大人にならなきゃいけない事情が、あったのかもしれない。

亀本 ロックに怒りはつきものかもしれないけど、僕らはそれを最後までネガティブなまま伝えようとは思わないんです。ネガティブって超非合理だと思うんですよ。

松尾 私の思うロックって、どんなに怒りがあっても、どんなに反抗的でも、最後は希望が見えるものにしたい。愛や希望を求めるがゆえの怒りなんです。

 この曲、揺さぶられます。とくに大人が聴くと、ね。

1st. Album『SUNRISE JOURNEY』

7月22日(水)ALBUM RELEASE&配信RELEASE
品番:TYCT-60066 定価:¥2,700(税込)
発売元 : ユニバーサルミュージック
9月から全国各地でリリースツアーをスタート。
10月17日(土)リリースツアーファイナルワンマンは赤坂BLITZにて。
http://www.universal-music.co.jp/glim-spanky/

  • 出演:GLIM SPANKY(グリム・スパンキー)

    Vocal・Guitar:松尾レミ(23歳) Guitar:亀本寛貴(24歳)
    長野県の同じ高校に通っていたふたりが出会い、2007年に結成。2009年『閃光ライオット』のファイナリストに選出。2014年6月ミニアルバム『焦燥』にて、ユニバーサルミュージックからメジャー・デビュー。ロックとブルースを基調にしながら新しさを感じさせるサウンド。日本におけるオーセンティック・ロックの旗手として活躍が期待される。

    オフィシャルサイト
    http://www.glimspanky.com/

  • 取材/文:岡本麻佑

    国立千葉大学哲学科卒。在学中からモデルとして活動した後、フリーライターに転身。以来30年、女性誌、一般誌、新聞などで執筆。俳優、タレント、アイドル、ミュージシャン、アーティスト、文化人から政治家まで、幅広いジャンルの人物インタビューを書いてきた。主な寄稿先は『éclat』『marisol』『LEE』『SPUR』『MORE』『大人の休日倶楽部』など。新書、単行本なども執筆。

  • 撮影:萩庭桂太

    1966年東京生まれ。東京写真専門学校卒業後、フリーランス・カメラマンとして活動開始。
    雑誌、広告、CDジャケット、カレンダー、WEB、等幅広いメディアで活動中。
    ポートレート撮影を中心に仕事のジャンルは多岐にわたる。
    「写真家」ではなく「写真屋」、作家ではなく職人であることをポリシーとしている。
    雑誌は週刊文春など週刊誌のグラビア撮影を始め、幅広い世代の女性ファッション誌の表紙を撮影中。
    http://www.haginiwa.com/